絶対的美少女に恋をするライチの声を杉田智和が担当!
古屋兎丸のカルト的人気を誇るロングセラーコミックを映画化し、来年2月に公開される「ライチ☆光クラブ」で、物語の鍵を握る思考する能力を持つ機械・ライチの声を人気声優の杉田智和が担当することが分かった。
同作は、黒い煙と油にまみれた町・螢光町で、廃工場の秘密基地に集う「光クラブ」を結成した少年たちの、大人になる前のもろく、残酷で多感な思春期を描く映画。
“光クラブ”を率い、大人のいない世界を理想とするカリスマ・ゼラや、ゼラを慕う謎めいた美少年ジャイボ、ゼラの思想に反発を覚えていくタミヤなど、14歳を目前にした9人の少年たちによる裏切りと愛憎の物語が展開していく。
その一方で、この物語を動かす鍵となる、美しさの象徴として光クラブにとらわれる美少女カノンと、大人にあらがうため少年たちが作り上げた思考する能力を持つ機械ライチの切なく淡いラブストーリーが並行して描かれている。
今回、杉田によって命を吹き込まれたライチ。巨大で恐ろしい見た目と裏腹にカノンへ優しい愛情を抱くようになり、カノンの教えによって芽生えた人間らしくありたいという意志と、プログラミングされた宿命の狭間でもがくライチの切ない葛藤を、杉田が深みのある声で表現している。
終盤に従ってライチの声が変化していくことも見どころの一つとなっている。さらに、今回ライチのデザイン、造形を担当したのは、日本を代表する特殊メーク・造形担当の百武朋氏だ。
何種類ものデザイン案を上げ、内藤瑛亮監督らの意向を組み込み、デザインを決定した。これまでの舞台では、俳優がライチを演じていたが、今回のライチはオリジナルで制作された造形物を動かしている。
カットごとに撮影する映画にしかできない試みで、人間にはなれない機械ライチの悲しさがより一層伝わってくるものになっている。
美しさの象徴としてとらわれる美少女・カノン役の中条あやみは「演じているときには、ライチは語り掛けてくれませんでしたが、私が演じたカノンとライチが会話をしていて、うれしかったです。杉田さんが声を吹き込まれたライチとカノンの物語は、 優しくて切なかったです」と、印象を語った。
'16年2月13日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
原作=古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」(太田出版)
脚本=冨永圭祐、内藤瑛亮
監督=内藤瑛亮
出演=野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音ほか
【HP】www.litchi-movie.com