“リアル真琴”芳根京子「みんなの顔が浮かびました」
10月28日に発表された第86回ドラマアカデミー賞で、「表参道高校合唱部!」(7月17日~9月25日、TBS系)の主演を務めた芳根京子が「主演女優賞」を受賞した。
'94年から行われている同賞では、社会的に反響のあったドラマや強く視聴者の心に残ったドラマを部門ごとに表彰している。
今回は発売中の「週刊ザテレビジョン・44号」で紹介しきれなかった芳根京子のコメントを前編・後編に分けて全文掲載する。
――「主演女優賞」受賞おめでとうございます! まずは率直な感想をお聞かせください。
ありがとうございます! 何より「ビックリ!」の一言が合っているのかなと思います。私個人というより、作品をたくさんの方に愛していただきたい、“香川真琴”をたくさんの人に愛してもらいたいという思いでやってきましたので、決して一人で取った賞ではないと思うんです。
頑張ってきたことが評価していただけて、すごくホッとしていますし、これで少しでもみんなに恩返しができるのかなと思い、すぐに合唱部のみんなの顔が浮かびました。
――まずはどなたに喜びを伝えたいですか?
合唱部のみんなもそうですが、何よりまずは監督にお伝えしたいと思います。私はこれが初めての主演作品だったので、まだまだ経験が浅い私に対し、監督もずっと不安だったんじゃないかなと思ってやってきました。その中でこのような賞を受賞してビックリしていますし、うれしいので早く監督にこの喜びをお伝えしたいです。
――以前お話をお聞きした際も「反響がスゴイです」とおっしゃっていましたが、あらためて終わった今、反響はいかがですか?
きょう(取材時)こうして「NHK全国学校音楽コンクール」の司会をやらせていただくというのも、あの作品があったからだと思いますし、そういうふうにドラマが終わった後も合唱や音楽にまつわるお仕事をやらせてもらえていることがとてもうれしいです。
そのくらいたくさんの方に見ていただけたのだなと思いますし、やっぱり終わって寂しいんですよね。初めての主役で思い入れもすごくありましたし、頑張っていかないと、引っ張っていかないと、という思いでやらせてもらったので。でも、みんなにすごく支えてもらって、背中を押してもらって…本当にみんながいたからこそ私は最後までできたんです。それは打ち上げのときにみんなに伝えましたが、今回の受賞をみんなも喜んでくれたらうれしいですね。
――スタート前にも合唱練習の合宿があって、オンエアでも合宿シーンがあって、チームワークはかなり深まりましたよね?
そうですね。団結力に関しては特に普通のドラマよりあったんじゃないかなと、そこは本当に自信があります。撮休の日でも、毎日練習があるので、連日朝早くから夜遅くまでみんなと一緒にやってきたので、合唱部の絆はどの作品にも負けないと思っています。
――私もそうですが、「オモロスです」という視聴者の方の声も多いですね。
あぁ…うれしいですね。私も寂しいですし、続編を希望してくださる方の声もたくさんいただきます。でも、あくまで一つの考えとして「表参道高校合唱部!」は、あれできれいに終わってもいいんじゃないのかなと私は思ってしまうんです。
頑張って家族を元に戻し、合唱部を立て直し、いろいろな目的を頑張って乗り越えてハッピーエンドになったので、ここで気持ち良く終わるというのもありなんじゃないかなと。でも、それを堀井(新太)くんに言ったら「俺は卒業編をやりたいよ!」って言われてしまったので、人それぞれだと思います(笑)。
もちろん私もまた真琴に会えたらうれしいなと思いますが、これはこれで一つの完結を迎え、みんなで新しいスタートを切るのもいいんじゃないかなと思います。
――毎回いろいろな曲が合唱で歌われてきましたが、1番印象深かった曲は何ですか?
第1話の「Over Drive」ですね。最初に聞いたとき、「まさかこの曲を合唱に?」と思いましたし、「『Over Drive』の合唱版が好きです!」という声もたくさんいただいて、私の中でインパクトが一番大きかったです。「表参道高校合唱部!」はあそこから始まったので、とても印象深いですね。高杉真宙くんも一番好きって言ってましたね(笑)。
――選考理由として「芳根さんは“リアル真琴”」や「朝ドラよりも朝ドラしてました」など、多数の称賛コメントが寄せられましたが、それを受けてどうですか?
うれしいです。自分が賞をいただくというのは遠い先の話だと思っていました。いつも賞をいただけるように頑張ろうという思いはあるんですけど、この作品に関しては何も考えず、とにかく作品を愛してもらえるように頑張ろうと思っていたので、「リアル真琴」というお言葉はすごくうれしいです。
いろいろな人に「真琴のまんまだね」って言われることも多かったですが、今後の目標としてはそのイメージを覆すことができないとダメだなと感じています。新たな挑戦をどんどんしていきたいですし、違う目標を作って「これで良かった」と終わりにせず、今後もっともっと上を目指していきたいと思います。
【芳根京子「まさか歌声を褒めていただけるとは…」へ続く】
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●PROFILE
芳根京子(よしね きょうこ)
生年月日:1997年2月28日
出身地:東京都
血液型:A型
公開中の映画「先輩と彼女」に出演
■オフィシャルブログ
【HP】ameblo.jp/yoshinekyoko/