【テディ連載4】Pのクランクアップ間近の心境とは?
10月31日(土)に最終回を迎えるフジテレビ系のドラマ「テディ・ゴー!」(毎週土曜夜11:40-0:05)の連載企画、こちらも最終回となる第4回目。
今回はクランクアップ間近だった高田雄貴Pに、撮影の感想や、今後手掛けたい作品について語ってもらった。
――プロデューサーとして挑んだ初の作品、振り返ってみていかがですか。
とにかくキャスト、スタッフの皆さんに感謝しかないです。特に、森川(葵)さんはほとんど撮休もなかったですし、全体的にすごくタイトなスケジュールでの撮影だったので…。そして、いろんなサポートをいただいて話がどんどん面白くなっていくというのは、やっぱりすごいことだなと思いました。自分が最初に頭の中でイメージしていたことよりも、監督、脚本家、美術、技術、そしてキャスト…いろんな人がどんどんプラスしてくださって。“ものづくり”は1人ではできないということをあらためて感じました。
――今後もコメディー系の作品を手掛けていきたいのでしょうか?
もともと温かい作品が大好きなんです。コメディーでもヒューマンでもラブストーリーでもいいので、不器用な人間たちが、一生懸命頑張る作品をやりたいです。人間の心の闇をえぐるような話も見るのは好きですけど、僕が作りたいのは見ていて温かくなるようなドラマですね。
――影響を受けたドラマはありますか?
「やまとなでしこ」('00年フジテレビ系)、「HERO」('01年、'14年フジテレビ系)、「オレンジデイズ」('04年TBS系)、「白線流し」('96年フジテレビ系)、あと「僕の生きる道」('03年フジテレビ系)。今でもはっきり覚えているんですけど、「僕の生きる道」の放送が国立大学の前期試験の初日の夜にあったんです。で、僕は初日の出来があまり良くなくてへこんでいたんです。だから、普通だったらそこで翌日の科目の勉強をするか、早く寝るかだと思うんですけど、僕は「自分にはこのドラマを見ることが一番いい」って思って、見ました(笑)。そのおかげで元気をもらって2日目を頑張りました。主題歌がSMAPの「世界に一つだけの花」だったんですけど、あれを2カ月間ずっと、毎日朝から晩まで聞いて勉強してました。
――これからクランクアップに臨む心境はいかがですか。
初めてなので感慨深いです。あとはもう全部素材は撮り終わってしまうので、これがどうなるか楽しみたくさん、不安たくさんです。現場のスタッフ、キャストが頑張ってくれたので、監督と編集マンと僕とで、どれだけ良いものにしていけるかですね。
――では、最終回の見どころを教えてください。
最終回は事件解決とエピローグになっています。事件の解決もそうなんですけど、山瀬和子(森川)の成長もポイントになってます。彼女が一つある“おせっかい”をしてあげます。
――最後に、「続編をやって!」と言われたらどうしますか?
やっていいんだったら、やります!(笑)。キャストともスタッフとも原作の加藤(実秋)先生ともそうなるといいねって言いながらやっていましたので。
毎週土曜夜11:40-0:05
フジテレビ系で放送
原作:加藤実秋「アー・ユー・テディ?」(PHP文芸文庫)
脚本:大北はるか、阿久津朋子
主題歌:「ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ」チームしゃちほこ
プロデュース:高田雄貴
演出:西坂瑞城、田中峰弥