早見あかりの演技力に羽田美智子驚嘆「末恐ろしい…」
NHK BSプレミアムで12月2日(水)に放送される八王子発ドラマ「東京ウエストサイド物語」の試写会が同局で行われ、主演の早見あかり、羽田美智子が登壇した。
本作は就職活動がうまくいかず、追い詰められている大学生・峰子(早見あかり)が主人公。母の晴江(羽田美智子)が突然「憧れだった芸者になる!」と言い出したことから、峰子ら家族は大慌てし、振り回されてしまう姿をコミカルに描く。
早見は「実際八王子での撮影を通して思ったのは、八王子には本当にたくさんのいろいろなお店があって、皆さんにエネルギーがある。すごく楽しい街だということです。
今回私は就活生の役で、私が大学生だとすると就活を始めるくらいの年齢です。周りの友達でも就活をしている友達がたくさんいるので、『どう役作りをしよう』というよりは、自分は就活をすることは多分今後ないとは思いますが、自分がしたらどうなのかなと想像しながら、この年齢だからこそできる演技をと思いました」とコメント。
羽田は「最初早見さんに会った時に『なんてきれいな子なんだろう』と思って。こんなきれいな子を生んだらお母さんは宝物みたいになんとか人生輝いて生きていってほしいと思うなと感じて、何とか親子になりたいと思っていました。撮影中はすぐに打ち解けて、天真らんまんに振る舞ってくれて、本当の家族みたいになれました」とほほ笑んだ。
羽田は八王子芸者を演じるに当たり実際に歌と踊りを特訓。クライマックスの八王子まつりでのシーンは、ことしの実際の会場で撮影をした。
羽田は「日本舞踊は20代のころに6年くらいやっていました。(作中登場する)『岸の柳』という曲は、くしくも初めて日本舞踊の発表会でやった曲でしたが、すっかり忘れていまして、やっているうちに初心に帰るという気持ちになりました。
以前は素人の踊りでよかったのですが、今回は芸妓(げいこ)さんの踊りということでちょっと“しな”をつくる、雰囲気を作るということがテーマでしたので、そこを心掛けました」と特訓を振り返った。
また八王子まつりのシーンは「一般のお客さんの前で踊りましたが、事前まで伝えてなくて、直前に『ドラマの撮影なので1曲お付き合いください』と。一般のお客様の温かくも、『どのくらい踊れるんだろう』という視線を受けながら、撮影以上に緊張して踊りました」と明かした。
八王子まつりの会場を疾走するシーンを撮影した早見は「私は足がすごく遅いんです。必死に走っていますが、走り方がダサいんです。あれ、私の全力疾走なんです(笑)。本気で走っていたら本当の警備員さんに『走らないで』と怒られてしまいました(笑)。一般の人が全力疾走して危ないと思われたようです。ほぼゲリラというか、臨場感あふれるシーンになったと思います」と告白した。
一番印象に残ったシーンを聞かれた早見は「普段優しいお母さんが、私(峰子)がお父さんに対してひどいことを言った時に初めてすごい勢いで怒るシーンです。すごく親子らしさが出ているシーンだと思います」と答え、羽田も「私も同じです! やっぱり気が合う!」と大喜び。
羽田は「何回もリハもやって長回しで、割と慣れちゃうように見えちゃいけないなと思っていたら、あかりちゃんもそう思っていて。本番の時に出してきたこの子の迫力が一番良かったんです。聞いていてぐっときて『すごい、やった!』と思っていたら監督も『OK!』と。この子本番に強いんです! 旦那さん役の羽場裕一さんと『末恐ろしい子だね』と言い合いました」と早見の今後に太鼓判を押した。
12月2日(日)夜10:00-11:00
NHK BSプレミアムで放送