中越典子と相武紗季対談(前)女子トイレで秘密トーク
11月3日(火)からNHK BSプレミアムで放送開始のプレミアムよるドラマ「仮カレ❤」。正反対の性格の杏(相武紗季)と美樹(中越典子)が、“仮”ではない本物の愛を求めて奮闘していくラブコメディーだ。今回主役の杏を演じた相武紗季、美樹を演じた中越典子に撮影の裏話を聞いた。
――杏と美樹が本音をさらけ出して言い合うトイレのシーンが印象的でしたが、実際に演じてみていかがでしたか?
相武:トイレシーンの撮影は朝から晩までずっとトイレに缶詰めで、二人で言い合うシーンが続いてぐったりしました(笑)。でも、1日の撮影終わりには本音をぶちまけてスッキリした気分になって、また早く二人でトイレのシーンを撮りたいなと思っている自分もいましたね。
中越:畳み掛けるようなテンポで喋るところもあったので、そのタイミングがなかなか追い付かなくて…トイレは一番の難関だったと思います。天井にカメラを取り付けて無人で撮ったりとかして。
相武:斬新でしたね。洗面台の鏡に2台のiPhoneを貼り付けて、私たちのアップを撮ったりされていました。
中越:実はこのドラマの台本を頂く前に、ちょうど友達とトイレで話をするという機会があったんですよ。私の結婚式の二次会です。お手洗いで一緒になった故郷の親友と、「うわー! 会えたー!」となって。それで、一緒に個室に入りました(笑)。1秒たりとも時間を無駄にしない! 個室ではお互い、相手の言っていることを聞きもしないで、とりとめもなく話したいことをしゃべり続けました。ですので、「仮カレ」のトイレのシーンはものすごく共感しました。女性だけの密室で、男性には見せられないちょっと醜い部分をぱっとデトックスできるようで。そんな経験をしていたので撮影をすごく楽しみにしていました。(相武に)そういう経験ある?
相武:ないです!
中越:えーっ! (記者に向かって)さばさばしているんですよ、紗季ちゃん。
相武:なんでトイレの個室で…カフェではなく…。
中越:あはは!
相武:ただ「楽しかった」とおっしゃるのは、ああ、なんかそうなんだろうなと思います。
中越: 二次会の友人に、「一緒に個室に入ろうよ」と言ってたら、「うん!」って言ってくれて、その子がなんていとおしいんだろうって思いました。女性同士っていうのは、トイレではお互いいろいろな面を見せられますね。
相武:確かに男性には理解できない、特別な空間って感じがしますね。
――何か撮影中のハプニングはありましたか?
中越:紗季ちゃんすぐ笑うんですよ。箸が転がっても笑うタイプの、笑い上戸で。ちょっと私がせりふを言い間違えたら、笑う…。
相武:本当におかしくて(笑)。
中越:その明るさに、すごく切羽詰まっていても救われていたなーというのはありました。
相武:私は大いに楽しんでいました。突然変なことを言い出す中越さんに…。駄菓子屋さんの…。
中越:娘でしょ(笑)。 物語では、私が演じる美樹が京都の和菓子屋の娘だと思われているんですね。
相武:それを中越さんが「京都の駄菓子屋の娘だと思われている」って言って。その時の中越さんが、すごく駄菓子屋の娘っぽく見えて(笑)。“駄菓子屋の娘”が頭から離れませんでした。結構その時の撮影はクールなお芝居が多くて。それなのに突然へんてこなせりふが飛び出して…。
中越:「わ」と「だ」の一文字違いでもこんなに…。みたいな。
相武:テンション上がっちゃって。二人でふざけ始めて、キャッキャッと…。訳の分からない方向に。お芝居以外のところでも楽しかったです。でも笑い過ぎると、救われるというよりも逆効果になっちゃう時も。
中越:笑って気分が晴れたけど、笑い過ぎて疲れてね(笑)。
相武:あれだけ笑い合えたからこそ、杏と美樹のいい関係性が表現できたのではないかと思います。
11月3日(火)スタート
毎週火曜夜11:15-11:45
NHK BSプレミアムで放送