ムロツヨシ歓喜「主演で呼んでくれる人が現れました」
'16年1月20日(水)夜11時53分からスタートするドラマ「テッペン!水ドラ!!『悪党たちは千里を走る』」(TBS系)で、ムロツヨシが主演を務めることが明らかになった。
共演には、現在放送中の日曜劇場「下町ロケット」(TBS系)での好演で注目されている山崎育三郎、'93年にCMでデビューして以来、さまざまな役をこなす黒川芽以。
原作は、'10年に第63回日本推理作家協会賞と、第23回山本周五郎賞を受賞した作家・貫井徳郎が'05年に書き下ろした「悪党たちは千里を走る」(幻冬舎文庫)。
天才犯罪者の指示に従って実際に誘拐事件を進行しながら、同時にその正体に迫っていく本ドラマ。圧倒的スリルの中でもくすりと笑えてほろりと泣けるユーモラスサスペンスだ。
自己中心的で偏った価値観を持ち、決して他人を受け入れようとしない高杉篤郎(ムロツヨシ)が、事件を通して園部優斗(山崎育三郎)や三上菜摘子(黒川芽以)とぶつかり合いながら葛藤する姿を描き、“人と人とは分かり合うことができるのか”というテーマを描いていく。
■ムロツヨシのコメント
主演で呼んでくれる人たちが現れました。ドラマ「悪党たちは千里を走る」で走らせてもらえることができます。不器用な男が不器用なまま走るドラマです。そのまま自分に重ねまして、演じるというより、その場に立とうと思います。
なんと言いましょう。やりがいとうれしさ。真ん中立って、いいキャストの皆さん、いいスタッフの皆さんと、「いいドラマ」をしっかりふざけてつくる思いです。
走らせてもらいます。主演のムロツヨシです。おはようございます。こんちには。こんばんは。
■山崎育三郎のコメント
「下町ロケット」の真野賢作役とは世界観が変わり、スピーディーな展開で、笑いあり涙ありのユーモラスサスペンス作品。
「悪党は千里を走る」の台本を読ませていただいた時、あまりにも面白く。軸になる、高杉、園部、菜摘子のトライアングルから生まれる化学反応、絶妙なバランスで動き回るコンビネーションは、ストーリーが進むに連れて引き込まれて一気に読み終えました。
僕が演じる園部は、「幸せな家庭に対する憧れ」を持ちながら、何だか適当なところがあり、頼りなく、フワフワしています。
園部から見る、どこか居心地の良い高杉さんとの関係を大事に演じていきたいと思っています。ムロツヨシさん、黒川芽以さん、素晴らしい役者の皆さんとの共演も、とても楽しみにしています。
■黒川芽以のコメント
今回の作品は、もともと原作がありますが、脚本はそこからヒントを得て、新しいものになっている印象です。会話劇が面白く、そこにどう入り込んでいこうかと考えて楽しみです。
お話を伺って、プロデューサーの作品に対する熱を、強く感じました。私も心を込めて、皆さんに楽しんでいただけるような作品をつくっていきたいと思います。
【第1話あらすじ 】
制作会社のドラマディレクター・高杉篤郎(ムロツヨシ)は、こん身の企画書を上司に盗用された上、「会社がなければおまえなんか全く価値がない人間だ」と言われたことに激怒し、会社を辞め、さらに1千万円の借金まで背負ってしまう。
翌日、高杉は自宅マンションでアシスタントディレクターの園部優斗(山崎育三郎)と今後について話し合っていた。園部も金欠の中で子供ができて、将来に不安を感じていた。そんな二人がある計画を思い付く。
それは「犬誘拐計画」。金持ちの家ならば、家族同然にかわいがっている犬でも大金を出すに違いない。
本気とも冗談ともつかぬテンションの中、謎のアラサー女子・三上菜摘子(黒川芽以)が勝手に鍵を開けていきなり高杉の家に上がり込む。大混乱の中、さらなる来訪者も。それはターゲットにしていた家の子供・渋井巧だった。
「どうせなら僕を誘拐すれば?」と摩訶不思議な提案をする巧。
高杉は、大人に対して舐めた態度をとる巧に、無意識に自分の姿を重ね合わせ、本気で向き合うことに。だがその夜、「ジョン・レノン」と名乗る男から1本の電話が入る。「渋井巧を誘拐した。そして犯人は、あなたです」。困惑する高杉、いったい犯人の真意とは何なのか…。
'16年1月20日(水)スタート
毎週水曜夜11:53-0:23
TBS系で放送
原作=貫井徳郎
脚本=渡邉真子
演出=岡本伸吾
出演=ムロツヨシ、山崎育三郎、黒川芽以ほか