桑澤菜月「反抗期の芝居を褒められます(笑)」
毎週土曜深夜に放送中のドラマ「チア☆ドル」(ABCテレビ)に、約1000人のオーディションを勝ち抜いて出演し、ネクストブレークが期待されるTokyo Cheer 2 Party・桑澤菜月にインタビューを敢行。前後編に分けて2日間連続で掲載する。
前編では、役どころや共演者とのエピソードなどを語ってもらった。
――まずは今回演じられた役どころを教えてください。
私と同じ中学3年生の田代恵ちゃんを演じさせていただきました。恵は途中からSPARKSに加入しましたが、そのSPARKSの事務所社長・田代さん(仁科貴)の娘役です。
自分がチアの経験者なので、メンバーのみんなにチアを教えるんですけど、それが鬼教官で(笑)。簡単に「腹筋100回!」とか言っちゃうような女の子で、厳しいんです。反抗期なので、お父さんにも結構反抗することもありますが、成績優秀なしっかり者の女の子です。
――そんな成績優秀な子を演じられた感想は?
結構、恵は声を張る芝居が多かったんです。怒っている感じなのですが、チアは笑顔が大事なので、顔は笑顔なのに言葉で怒っているような芝居が多かったんです。そこは大変でした。
――しっかり者で熱血なイメージもするんですけど、自分に近かったりしますか?
全然!(笑) 正反対です。しっかりしていませんし、成績も優秀ではないので、正反対の女の子を演じられてうれしかったです。
――共演者の皆さまは先輩だと思いますが、優しくしてくれましたか?
すっごく優しかったです。私は恥ずかしがり屋さんというか、シャイで、なかなか最初は自分から声を掛けられなかったのですが、皆さんの方から「恵ちゃん!」って声を掛けてくださって。
遥役の飯田來麗ちゃんとは、一緒にカラオケに行ったり、お買い物に行ったりしました。(加奈恵役の)朝倉ふゆなちゃんも家がすごく近くて、帰り道も一緒に帰ってくれました。
私いつも電車で寝ちゃうんですけど、「着いたよ~!」と教えてくれて、乗り過ごさずに済んだこともありました。あと、私は漫画が読めないという話をしていたら、樹里亜さん(真下玲奈)が漫画の読み方を教えてくれたり、岬ちゃん(溝口恵)が「この漫画はお薦めだよ!」と言って「NARUTO-ナルト-」の漫画を貸してくれたり。本当にこのメンバーでドラマができて良かったです。
――えっと、漫画が読めないというのはどういう意味ですか?
今まで漫画というものを読んだことがなかったので、漫画の読み方が分からなかったんです。そういう話をしていたら、「絶対読んだ方がいいから!」って「NARUTO-ナルト-」を薦めてくれて、初めて読みました。
――特訓もハードだったのではないかなと思いましたが、いかがでしたか?
約3カ月、週に3回くらい日曜日はずっと筋トレの日で、平日はチアの先生が来てくれてチアの練習をしました。最初は本当にみんなきつくて、「もう嫌だ~!」ってなっていたんですけど、徐々に慣れてきて「余裕だから回数増やそうよ」って言いだす子もいて、急成長しました!
――それにご自身は経験者の役だから、他の人よりうまくならないとですもんね。
そう! そうなんですよ! みんなよりも上手にやらなきゃというプレッシャーがあって大変でした。でも、レッスンもみんなで楽しめたので、いい思い出です(笑)。
――結構みんな筋肉痛になったという声も聞きました。
そうですね。結構筋を痛めちゃったりする人も多かったです。私も股関節を痛めて、足を上げられなくなったことがあったんですが、そういうときにチアの先生がこうしたら治るという方法を教えてくれて。それを言ったらすぐに治りました。
――普段から運動とか、筋トレはしていましたか?
特別、今回に向けて何かをしたことはありません。私、チアダンスを幼稚園から小学5年生までずっと習っていたので、実は結構運動が得意な方なんです。
――泳力検定試験も1級を持っているんですよね。
はい。ずっと水泳も習っていたので。運動なら何でもできますよ。
――強いて言えば特に何が得意ですか?
器械体操です。劇中でもやらせていただいたんですけど、幼稚園から中学3年生までずっと器械体操を習っていたこともあって、演技中にロンダートバック転をやっています。
――本物のチアの大会にも出られたんですよね?
私はチアダンスでああいった会場にも行きましたが、やはり撮られているというのは大きいですね。普段出ていたチアダンスの大会とは全然違い、芝居回数が決まっているので。だから本当にプレッシャーがすごかったですが、みんなで乗り越えました。
――演技をしている感じを出さないで撮影したんですよね?
はい。いろいろなチームが出ていましたが、誰にも撮影だということは言っていなかったです。ドラマの序盤で使われた部分では、完璧なチアリーディングじゃない芝居をしたり、逆に終盤では完璧なチアの芝居をしたり、局面に合わせて演技をしていくのは難しかったです。
――SPARKSの衣装はどうでした?
すっごくかわいかったです! 本当におしゃれで、SPARKSというロゴの文字もアメリカっぽい感じでかわいくて。
でも、おなかが見えるから、みんなご飯には気を付けていました(笑)。チアの衣装を着るから今は食べたくても食べないでおこうと思って。チアの衣装での撮影が終わったら食べよう、と言い合っていました。
――終わってからたくさん食べましたか?
食べましたぁ(笑)。毎日撮影中は、手作りスープを用意していただいたり、ご飯を作っていただいたりして、すごくおいしかったです。肉団子のスープだったり、野菜がいろいろ入ったスープだったり、ミネストローネだったり…毎日違うんですよ。本当に日々感謝でした。
――放送は関西ローカルですが、友達や周囲の反響はどうでしたか?
大阪に引っ越した友達がいて、その子には「チア☆ドル」のことを事前に言わなかったんです。すっかり伝えるのを忘れていて(笑)。そしたら急にメールがきて、「なっちゃんテレビに出ていたよ!」って言われて、「何のテレビ?」と聞いたら「『チア☆ドル』ってやつ」って返事がきて(笑)。
「すごーい!」ってビックリしました。その友達に、「みんなに見てもらえるように広めといて!」ってお願いをしておきました。
――宣伝活動をおねだりですか(笑)。
はい(笑)。でもファンの方は、ニコニコ動画で見てくれていて「恵ちゃんの反抗期の芝居が良かったよ~」という声が多いです。何か褒められるところはほとんど反抗期の芝居なんですけど(笑)、うれしいですね。
【桑澤菜月「溝口恵ちゃんの体形が欲しいです!」へ続く】
毎週土曜夜0:45-1:15
ABCテレビにて放送
※放送終了後からniconico動画、TVerで無料動画配信スタート
12月13日(日)から一週間、niconico動画【チア☆ドル チャンネル】で第1話~第9話まで一挙配信