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生野アナ&椿原アナが明かすニュースの裏側とは?

2016/02/05 17:20

生野陽子フジテレビアナウンサー、椿原慶子フジテレビアナウンサー(写真左から)
生野陽子フジテレビアナウンサー、椿原慶子フジテレビアナウンサー(写真左から)

フジテレビ系で放送中の報道番組「みんなのニュース」(毎週月~金曜昼3:50-夜7:00)の人気コーナー「ニュースのうた」(毎週月~金曜昼4:15ごろ放送/関東ローカル枠)では、曜日ごとに日替わりで、大切な文化や伝統、知識や情報を“うた”で伝えている。

同コーナーで1月8日より毎週金曜日に放送している「ことばのうた」は、同番組のナレーターを務める奥寺健アナウンサーが作詞作曲を手掛け、キャスターの生野陽子アナ、椿原慶子アナ、フィールドキャスターの福井慶仁アナ、竹内友佳アナらによる「アナとナレーターズ」が歌唱。

「ふいんき」ではなく「ふんいき」や、「たにんごと」ではなく「ひとごと」といった正しい日本語やアクセントが身に付く内容となっており、正しい日本語は基本としながらも時代とともに変化を遂げる“生きる言葉”と向き合う、“言葉の職人”たちの思いが詰まっている。

今回、生野アナ、椿原アナ、奥寺アナにインタビューを行い、同曲にまつわるエピソードやアナウンサーならではのこだわりについて語ってもらった。

――初めて曲を聞いた時の感想は?

生野アナ:すごく明るい感じでテンポのいい曲だなと思ったのですが、歌うには高い音もあったりして大変そうだなと…(笑)。歌詞については、日頃私たちが気を付けていることが込められていて、そういったことも歌で伝わるとうれしいですね。

椿原アナ:本当に明るくてテンポがよくて楽しそうな曲だなと思いました。でも、低い音から急に高い音に変わったりするので、収録の時には生野さんと2人で「難し過ぎる~。声が出ない!」と叫びながら歌っていました。

奥寺アナ:すごく簡単に作ったつもりなんですけどねぇ(笑)。

――制作のきっかけは?

奥寺アナ:毎日ナレーションを録音していて間違えやすい言葉やアクセントに触れる中で、「言葉って本当に難しいな」と日々感じていまして、ある日、「これは歌にできるな」と思ったんです。正しいアクセントを伝える部分では、音階でも表現するのは可能でしたが、音階にした途端に分からないという人がいたので、急きょせりふで対応するというかたちになりました。

――正しい言葉やアクセントを伝える歌詞ですが、特に気を付けている言葉や研修時に初めて知った正しい言葉などはありますか?

生野アナ:「背景」のアクセントです。アクセントが違うだけで「拝啓」と混同してしまう言葉なので、アナウンス室の壁にも注意書きが貼ってあるんですよ。

椿原アナ:私は関西出身なので、研修時代はよくアクセントを注意されていました。自分では正しいと思って特に気にせず使っていた言葉を指摘されて、初めて正しいアクセントを知るということはよくありましたね。

生野アナ:私も福岡出身なので、最初に指摘されても何が違うのかが分からないということがよくありました。数字のアクセントは特に苦手で…(苦笑)。いまだに少しでも不安な言葉に出合うと、すぐにアクセント辞典を引いて確かめています。毎回同じ言葉を引いてしまって「またこれかぁ~!」ということがよくあります(笑)。

椿原アナ:分かります! 「どっちだったっけ?」と迷って、すぐにアクセント辞典を引く毎日ですよね。だから、今回のように歌にするとすごく覚えやすいなって思いました。

――アナウンサーとして心掛けていることは?

生野アナ:最終的に視聴者の方に伝える立場として、さまざまなチェックを通って手元に来た原稿でもそのまま読むのではなく、最後のとりでとして注意深く目を通した上で、より伝わりやすいように読むようにしています。

椿原アナ:「○○してみようと思います」といった少し回りくどい表現などを「○○してみます」というかたちに変えて、より伝わりやすくシンプルでストレートな表現にするよう心掛けています。

――生放送で大変なところは?

椿原アナ:詳細がはっきりしていないことについて、オブラートに包んで言っていいのか、言い切ってもいいのか、というギリギリのラインの判断は大変ですね。

生野アナ:生放送だからこそ最新の情報を入れられますが、数秒で情報が変わることもよくありますからね。後は、CMに入る時間などが決まっているので、その時間に収まるように瞬間的に自分で調整しないといけないところですね。コメンテーターの方がどのくらいお話されるか分からないので、次のニュースを読みながら調整していくのは、今でもどきどきしながらやっています(笑)。

椿原アナ:どきどきしますよね。だから下読みの段階で、必ず入れる情報と割愛できそうな情報を事前に把握しています。

――言葉を扱うお仕事なので、他人の言葉使いやアクセントが気になるというようなことはありますか?

椿原アナ:他人の言葉はそれほど気にならないのですが、「やばい」というようなくだけた言葉は使わないようにしています。つい使ってしまうと落ち込んでしまったり…。

生野アナ:私は家に帰っても(夫の)アナウンサーがいるので、お互いに指摘し合ったりということもたまにありますね。他の人だと全く気にならないのですが、やはりアナウンサー同士ということもありますので。

椿原アナ:気が抜けないですね。

生野アナ:私の方は家ではほとんど博多弁なので大丈夫!(笑)

奥寺アナ:現場では、ナレーションを生で入れたり、事前収録したりと慌ただしく動いていますが、オンエアの音声は常にチェックしているので、放送中はとにかくいろんな音が気になってしょうがないですね…(笑)。

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!

生野アナ:曲の最後に「ことばは想いも伝えるもの だから やさしくしてあげてね」という歌詞があるのですが、言葉のルールはいろいろあるけれども、やはりきちんと伝えようとする気持ちが大切だと思います。そんなメッセージをこの歌から感じていただけるとうれしいです。

椿原アナ:最近はメールやLINEなど、簡単な文章で伝える機会が増えていますが、自分の気持ちをちゃんときれいな言葉で伝えられるといいなと思っています。つい省略してしまったり、簡単に言ってしまいがちな日常で、少しでもきれいな日本語について考えるきっかけになればと思います。

奥寺アナ:言葉というのはものすごく難しくて、簡単に“正しい”と決められないものなんです。この歌は“正しい言葉”を伝えるためでなく、「言葉を丁寧に使ってほしい」という思いを込めて制作しました。言葉は丁寧に大事に扱うことによってより相手に伝わるもの。そんなメッセージを受け取ってください!

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「みんなのニュース」
毎週月~金曜昼3:50-夜7:00
フジテレビ系で放送中

「ニュースのうた」
毎週月~金曜昼4:15ごろ(関東ローカル枠 ※時間は当日のニュースによって流動的)
【月曜日】さだまさし「誰も知らない二番目のうた」
【火曜日】Silent Siren「ワカモノコトバ」
【水曜日】つじあやの「ぼくは雨だよ」
【木曜日】HANDSIGN「Let's Sign Dance!!」
【金曜日】アナとナレーターズ「ことばのうた」

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  • 生野陽子フジテレビアナウンサー、椿原慶子フジテレビアナウンサー(写真左から)
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