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椎名桔平が初共演の桐谷健太をべた褒め「相性がいい」

2016/02/10 08:00

「メガバンク最終決戦」主演の椎名桔平がロングインタビューに応じた
「メガバンク最終決戦」主演の椎名桔平がロングインタビューに応じた (C)WOWOW

WOWOWプライムで2月14日(日)から椎名桔平主演の「連続ドラマW メガバンク最終決戦」(毎週日曜夜10:00-11:00)が放送される。

本ドラマは元ファンドマネジャー・波多野聖による経済エンターテインメント小説をドラマ化した作品。日本国債の暴落で一夜にして巨大負債を抱え、機能不全に陥った巨大銀行を舞台に、辣腕(らつわん)ディーラーでもある専務・桂(椎名)と総務部員・二瓶(桐谷健太)がバディーを組み、史上最大の買収合戦に挑んでいく。

連続ドラマWシリーズ初主演となる椎名が番組の見どころを語った。

取材日の前日は物語が大きく動く株主総会のシーンを撮影していたという椎名。撮影現場の様子について「すごい現場でした。いい緊張感を保ちつつ、誰も見たことのない銀行の内部の世界を見せられる確信があります」と自信たっぷりの表情。

椎名自身は「原作者の波多野先生が実際にディーラーをやられていて原作にリアリティーがあり、それを自分の中に取り入れて演じました。銀行の支店長さんにお話を聞かせてもらいましたが、支店長でもなかなか頭取や経営陣のことは分からないというか、接点がない。4万人の行員がいるメガバンクの中で、これほど大きな組織をまとめる人たちが、トラブルが起きた際にどう対応しようとしているのか。金融庁・財務省がどうしようとしているのか、この銀行を狙ってくる大きなファンドに対してどう防衛しようと策を練るのか、を意識しました」と想像をめぐらせて現場に臨んだという。

桂はスーパー銀行員という役どころだが「スーパー銀行員という名前も誰が付けたのか分からないけど(笑)、そうとしか言いようがない。桂は経営陣の一角に入っているけどちょっと変わり種で。4つの銀行が合併している銀行の中でも、本流ではない銀行出身で、為替主体でやっていた人なんです。そんな人が経営に加わるのは珍しいし、専務でいながらいまだにディーリングルームのリーダーとして現場に出て相場も読んでいる非常に不思議な存在。そういう人物をどう演じるか考え、経営者然として演じるのはやめよう、ディーリングで生きてきたことを反映させたいと考えていました」と椎名なりに桂を分析した。

役作りや撮影へ向けて準備したことを問われると「実際に投資をしましてね…」と切り出した椎名。「本当ですか!?」と驚く記者の顔をのぞき込んで「いやー、うそです(笑)。へっへっへ」と少年のような表情で冗談を飛ばしつつ「今はネットでも勉強できますから。分かりやすいですよね。こういう株を買ったらこうなるのかな、とシミュレーションをしました」と明かし、役に向き合う姿をのぞかせた。

冒頭に椎名も口にした“見たことのない銀行の内部”を演じる難しさはなかったのだろうか。その疑問に椎名は「スーパー銀行員に限らず、医者や刑事も何度もやったことがありますが、私生活とかけ離れたことをやれる、これもまた役者の楽しみの一つ。リアリティーを持って楽しめるか、自分との勝負ですよ」と淡々と答えた。

そして、徐々に言葉に熱が宿り「原作もそうですけど、桂は最初の“登場感”というのは冷徹でクール。そこから、どんどん桂が変わっていくというわけではないのですが、序盤では見えない桂が出てきて、銀行に対する“想い”につながっていきます。“桂が普段は表に出していない面”を演じる上ですごく考えました。そういう部分がある方が、人間味あるところにつながっていくし、僕としても魅力的だと思い、いくつか提案をさせてもらいました。見ていただく方には、いろんなキャラクターの『この人ってこうだと思っていたけど違うのか、こういう部分もあるんだな』というのを楽しんでもらえたら」と役に懸けた強い思いを口にした。

銀行員役を最初に演じたのは17年前の日本アカデミー賞優秀助演男優賞などを獲得した映画「金融腐蝕列島 呪縛」('99年)。「あのころから、金融という世界も変わりましたね。株主総会があの映画でのクライマックスだった。その時は、株主総会のリハーサルというシーンもあって、対総会屋だったわけです。総会屋は堂々としてやって来る。それが今回のドラマは総会屋が表立っては来ないですから。『金融は今を映す鏡』、まさにそういうことかもしれませんね」としみじみと語った。

また、ドラマでは桂とタッグを組んでメガバンクを守り抜こうとする総務部員に桐谷健太が出演する。「地方ロケ、栃木・宇都宮で、プロデューサーと監督と一緒に親睦会と称してご飯を食べて、カラオケに行きました。そこで、マイクもあるし『そういえばいまCMで歌ってるよね? 聞きたいなあ』と言ったら、コマーシャルで見るような顔で一生懸命歌ってくれました。うれしいですよね。『本物だ、浦ちゃんだ!』って(笑)」と楽しそうに“宇都宮の一夜”があったことを振り返った。

初共演となった桐谷について「すごく人に好かれやすい性格。チャーミングで、明るいし、素直だし、僕も会った瞬間好きになりました。でも男っぽいところもあるし、お芝居もいいですよ」と絶賛。二瓶役について「二瓶は家庭のシーンが結構出てくるのですが、台本読んだだけでグッと苦しくなるようなシーンがあって。まだ完成した映像は見ていないのですが、きっといい芝居していますよ」と相棒の熱演に胸を張った。

椎名は桐谷との現場を思い出し「撮影序盤は距離感のある間柄だったし、互いにそれぞれのシーンを撮影していたので会う機会は少なかったのですが、タッグを組むようになってから、現場で一緒にいるようになって。プライベートの話で盛り上がるんですよね。『ちょっと、ちょっともうここで止めておこう』と声を掛けないと終わらない。なんでしょうね、相性がいいんじゃないでしょうか」と照れくさそうに笑った。

さらに椎名は、桐谷のクランクアップの瞬間には立ち会えなかったようだが、最後の共演シーンを撮り終えると、固い握手を交わしたことを明かした。

最後に、椎名はドラマの見どころについて「このドラマは骨太で社会派。今の時代の映し鏡のようで、いつこういう事件が起きてもおかしくないというリアリズムを含んだエンターテインメントになっています。メガバンクが買収されるというスケールの大きな展開をできる作品は少ないですし、メガバンク、政界、海外ファンドとの攻防というのはなかなか圧倒される世界観ができているのではないかと思います」とアピールした。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「連続ドラマW メガバンク最終決戦」
2月14日(日)スタート※第1話無料放送
毎週日曜夜10:00-11:00
WOWOWプライムで放送

原作=波多野聖『メガバンク最終決戦』(新潮文庫刊)
脚本=杉原憲明
演出=古澤健、佐和田惠
音楽=大間々昂
出演=椎名桔平、桐谷健太/大石吾朗、利重剛、緒川たまき、音月桂、袴田吉彦、音尾琢真、小柳友、日野陽仁、益岡徹・左とん平/石橋凌ほか

画像一覧
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  • 「メガバンク最終決戦」主演の椎名桔平がロングインタビューに応じた
  • 【写真を見る】椎名桔平と桐谷健太の、緊張感漂う共演シーン
  • ディーリングルームで為替と向き合う桂
  • 総務部員・二瓶の仕事に向き合う姿は、後に桂の心を動かしていく

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メガバンク最終決戦

出演者:椎名桔平 桐谷健太 大石吾朗 利重剛 緒川たまき 音月桂 小柳友 日野陽仁 益岡徹 左とん平 石橋凌 

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