NMB48矢倉楓子「ドラマでもてっぺん目指す!」
日本テレビ系で毎週木曜に放送中のドラマ「マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~」で、NMB48・矢倉楓子がレギュラーとしては連続ドラマ初出演を果たした。
同作品は小籔千豊と片瀬那奈がW主演を務める話題作で、矢倉演じる女子高校生・井上アリスは、メキシコ料理店の店主・栗原理佐(片瀬)らと共に、金銭トラブルで困った人を助けるために奮闘する。
矢倉に話を聞いてみると、「アリスちゃんは私と真反対」と意外な素顔を明かしてくれた。
――初の連続ドラマへのレギュラー出演ですが、ここまで演じてみていかがですか?
自分の演技がへたくそやなぁって思うんですけど、すごく楽しくて、初めて同世代の女優さんと一緒にドラマに出られて、すごく勉強になっています。
――アリスはSNSを駆使して活躍する役ですね。
私、スマホで文字を打つのがすごく苦手なんです。早く打つシーンとかで、何回も間違えてしまったり。早く打てなくて、すごく苦戦しています。
――Twitterへの投稿は多いし、意外ですね。
Twitterとかやってはいるんですけど、早く打つのが苦手で…。アリスちゃんはすごいスマホを達者に使いこなす役なので、スマホの画面だけを撮っているシーンとかは、せりふを話すシーンよりも緊張します。早く打てるかなぁって。
――他に難しく感じていることなどありますか?
私、声がすごく小さくて、マイクに通りづらい声やって、このドラマで気付いたんです。他の人と比べても、すごい声が小さいなって思いました。一応、寝る前に「フー、フー」って腹式呼吸みたいなことをやったりしています。あと、本を買いました! “話し方で人生が変わる”みたいな(笑)。発声練習とかに生かそうと思って。改善しようといろいろやってますよ。まだ、表れてないですけど(笑)。
――役づくりも難しかったんじゃないですか?
監督さんが女子高校生役3人(葵わかな、藤田みりあ、矢倉)の設定を書いた紙を持ってきてくださったんです。最初は「アリスちゃんはギャル」って言ってたんですけど、「やっぱりギャルではないね」ってなって。でも、この3人の中で一番ネイルとかして、女子力が高い女の子、かわいらしい女の子っていうふうに演じていこうねって話をしました。
──アリスは矢倉さんと似ていないんですか?
私は全然女子力が高くないんです。部屋とか汚いですし、ネイルとか絶対にしないですから。スマホとか“デコデコ”だったりとか、すごいかわいいのが多いアリスは、自分と真反対だなって思います。
アリスちゃんはすごい元気いっぱいで、キャピッとしている女の子なんです。私は普段、全然キャピッとしていないから。そこは「もっと元気よく!」って監督さんにも言われるし難しかったです。キャピッと(笑)。
──「マジすか学園4」('15年1~3月、日本テレビ)で演じたクロバラも真反対ですね。
でも、クロバラはもう“ぶっ飛んでた”から、逆に振り切れたというか。全然自分とは違うじゃないですか。もう自分的にやり切れたというか、(逆に)やりやすかったです。アリスちゃんはあそこまで真反対ではなく、でも違う自分というのがすごく難しいんです。素の自分になってしまうというか。
──NMB48の活動もあり、せりふの練習は大変なのでは?
せりふの練習は寝る前にしています。せりふを覚えるのは苦手な方なんかなって思ってたんですけど、やってみると夜の方が覚えやすくて、楽しいですね。練習をしている時間も。目をつぶりながら布団に寝転んで、いろんな言い方を試してみたりしてます。
──“ストイックアイドル”と呼ばれていますが、演技でもストイックですか?
えーどうやろ。でも、すごい頑張りたいっていう気持ちは強いです。
──共演者の話も聞かせてください。主演のお二人はどんな方ですか?
小籔さんの面白いシーンとかあると、笑いをこらえきれないからNGをかなり出してしまうんです。アドリブも毎回違うんですよ。NGの後に撮り直しても、全然違うネタが入ってくるんです。あんな一瞬でネタを考えられるのってすごいなって思うし、すごく面白いです。
でも、小籔さんは吉本新喜劇でお芝居をされてますけど、(普段の)小籔さんと(役の)茂さんって全くの別人ですね。それはすごい勉強になります。
片瀬さんにはアドバイスをいただいています。「ここはこうじゃない?」とか、私が監督さんに言われたことで悩んでいたら、「こういうふうに(せりふを)言えばいいんだよ」って言ってくださったり。小籔さんもなんですけど、よくアドバイスをしてくださいます。
──葵さんと藤田さんとは同世代ですね。
空き時間とかは3人で一緒にいます。撮影現場が狭いので、いい意味で一緒にいられるというか。最初はすごく人見知りだったんですけど、小籔さんも一緒にご飯を食べたりして、自然と打ち解けていきました。葵わかなちゃんはテレビで女優さんとして見ていたから、一緒にいられるのは光栄だし、勉強になります。
──ドラマで学んだことが、アイドル活動に反映されることなどありますか?
やっていることは全然違うんですけど、自分が思っていたより(ドラマでは)演技が大げさに表現されているなって気付きました。今までは自然に、自然にって思っていたんです。わざとらしくしたら駄目だって。でも逆に、今は大げさな手ぶりとかイントネーションとか、声もですけど、全部を大きく大げさにしないと伝わらないんだなって。それが普段の劇場公演でも一緒だなって思って、勉強になっています。
──以前から女優志望だったのですか?
お芝居はしたかったです。ドラマがすごい好きだったので、いつか自分も出たいなってずっと思っていたんです。たまたま(オーディションを)受けたのがNMB48で、その女優さんの夢に近づけるという意味で受けたので、今はすごく感謝の気持ちでいっぱいです。
──演技はドラマだけではなく、舞台もありますね。
舞台はすごい憧れてます。乃木坂46さんがやられてますよね。NMB48ってまだそういうのがないから、あったらいいなって。やりたいです!
──今後、どんな役を演じていきたいですか?
ん~、今のアリスちゃんも女子高校生ですけど、学生の役って20歳くらいまでしかできないんじゃないかなって思っているので(笑)、今しかできない女子高校生やキャピッとした女の子をやりたいですね。
──NMB48のシングル曲ではセンターになりましたが、ドラマのセンターも狙いますか?
まだまだですけど、てっぺん目指して頑張ります!
毎週木曜夜11:59-0:54
日本テレビ系で放送