「ディアスポリス」に柳沢慎吾ら出演!気合の眉そり
松田翔太主演で実写化されることで注目を集めるドラマ「ディアスポリス-異邦警察-」の追加キャスト4人が発表され、浜野謙太、康芳夫、マリーら注目キャストに加え、ドラマやバラエティーなど幅広く活躍する柳沢慎吾が出演することが分かった。
本作は、漫画家・すぎむらしんいちと脚本家のリチャード・ウーによる作品で、'06~'09年に「週刊モーニング」(講談社)で連載。東京にいる密入国外国人約15万人の中で、難民認定を受けられず貧しい生活をしている者が、自分たちを守るために作り上げた秘密組織「異邦都庁(通称:裏都庁)」を舞台に、裏都庁で働くただ一人の警察官、久保塚早紀の活躍を描いた物語。
東京に密入国している外国人だけの秘密の自治社会があるというアンダーグラウンドな舞台設定と主人公・久保塚早紀の個性的なキャラクターで人気を博し、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品にも選出されている。
今回発表された追加キャストは4人。独特の存在感を放つ俳優・浜野は、ある理由で“裏都庁”に逃げ込み、松田演じる久保塚の指示で顔を整形し助手としてさまざまな事件に巻き込まれていく元銀行員・鈴木博隆を演じる。
劇中で整形をする鈴木を演じるに際し、浜野は顔を演技ができるギリギリの範囲まで特殊メークで作り上げ、いつもの浜野からは想像もつかない“整形前の鈴木”という特異な姿を完成させた。
また、久保塚の上司で“裏都庁”ナンバー2の助役・アー役には、柳沢慎吾が決定。かつて母国政府の圧制に抵抗し警察官5人を殺害、日本に密入国してきたという“ヤバ過ぎるキャラクター”に、眉毛をそり落とす本気の役作りで挑んだ。
そして、“裏都庁”知事・コテツ役を、「アントニオ猪木対アリ戦」のコーディネートや人か猿かで騒がれた「オリバー君」、石原慎太郎隊長「ネッシー探検隊」等、センセーショナルな話題を提供し続ける伝説的プロデューサー・康芳夫が務める。
知事のボディガード・イサーム役には、セネガル人の父と日本人の母をもつ生粋の江戸っ子で「東京ガールズコレクション」などに出演し、今回テレビドラマ初出演となるモデルのマリーが抜てきされた。
際どい世界観で実写化不可能といわれたながらも奇跡の映像化を果たした本作は、4月からMBS・TBS深夜“ドラマイズム”枠で放送開始し、今夏には劇場映画公開が予定されている。刺激的かつ話題性十分なキャストが作り出す、本作のヤバくて生々しい異邦世界感をその目で確かめよう。
■浜野謙太コメント:このご時世にハードコアな傑作を松田翔太と作れてまじ幸せです。移民と難民の違いが分からないそんなアナタにもぜひ見てほしい。難しくないエンターテインメントになったから!
■柳沢慎吾コメント:(出演決定について)正直、驚きました。今までの演じてきた日本人役ではなく外国人の設定の役でしたので、緊張感と自分に演じきれるか不安感がありました。スタッフの方に聞くと「アー」は裏都庁を守る為に徹底的に規律を貫く男ですが、実は義理深くて仲間のためなら命も張る熱い男だと知り、その「アー」として演じることができることに興奮しました。
原作の「アー」を残しつつ、現代の「アー」にしたいと演出陣からの要望もあり、眉毛も薄くしたり切ったりして見た目から「アー」になろうと思いました。
設定では「母国で悪徳警官を5人殺して日本に逃げてきた外国人」ということもあり、せりふも外国語っぽく言ってしまうと聞き難いので、どこまでイントネーションを混ぜてながら外国人っぽくなり、どこから日本語を織り交ぜれば聞きやすくなるのかを考えながら演じたり、原作の「アー」の残しながら独自の「アー」をどこまで入れ込むかいろいろ考えながら演じてました。
見ていただいた皆さんや「ディアスポリス」ファンの方々に受け入れてもらえる「アー」になっていたら幸いです。
■康芳夫コメント:各監督指揮の下、松田翔太さんをはじめとする俳優陣の皆さまにいろいろと教えを乞い79歳の未熟者ながら怪優・迷優としてデビューさせていただき皆さまに大変感謝します。俳優人生に余生を懸けるつもりなのでよろしくお願いします。
■マリーコメント:イサームを演じさせていただきましたマリーです! 普段はモデルのお仕事をしています。が! 今回、ひょんなことをきっかけに気付けば初めての演技のお仕事で、最高にエキサイティングな作品の中で、最高にミステリアスな役を、きっと日本一個性がユニークで最高にクレイジーなキャストの皆さんと共に演じさせてもらいました! SUPER CRAZY!!!!!で、唯一無二!!!!!!! この作品に関われたことが一生の宝物になりました! ぜひ、ぜひ、ぜひ、見てください!!
4月より“ドラマイズム”枠にて放送開始
MBS・TBSでオンエア
映画「ディアスポリス-異邦警察-」(仮)
今夏公開
出演=松田翔太、浜野謙太、康芳夫、マリー/柳沢慎吾ほか
原作=「ディアスポリス‐異邦警察‐」 脚本:リチャード・ウー 漫画:すぎむらしんいち(講談社『モーニング』所載)
ドラマ版監督=冨永昌敬、茂木克仁、真利子哲也、熊切和嘉
映画版監督=熊切和嘉