SKE宮澤佐江「宝物になった時間をありがとう!」
3月4日に愛知・日本ガイシホールでSKE48のコンサート「みんな、泣くんじゃねえぞ。宮澤佐江卒業コンサート in 日本ガイシホール」が行われ、3月いっぱいでSKE48から卒業する宮澤佐江を、SKE48メンバーが送り出した。
コンサートの始まりはまず、この日の主役・宮澤が一人で登場。自身の代名詞ともいえる楽曲「奇跡は間に合わない」をピアノアレンジに乗せてワンフレーズ歌い、「泣くんじゃねーぞ!」と叫ぶと、メンバーがステージ上に現れ、全員で同楽曲を歌った。
宮澤のユニットをフィーチャーしたパートでは、「君はペガサス」や「はじめてのジェリービーンズ」の他、派生ユニット・DiVAの楽曲「Lost the way」なども披露。北川綾巴(りょうは)との「狼とプライド」、松井珠理奈との「TWO ROSES」では、特に大きな歓声を集めた。
また、「掌」を手話で歌った宮澤が、曲の終わりに涙を浮かべ「演出でしたー」と強がって見せる場面や、宮澤と同じく3月で卒業する山下ゆかりがMCで控えめに自身の卒業に触れると、会場のファンが山下のメンバーカラーである青いペンライトを振ってエールを送る一幕も。
コンサート本編は宮澤がSKE48を兼任して一番初めに覚えたという「今日までのこと、これからのこと」で終了。そして、アンコールが掛かると会場はアリーナ席が黄色、スタンド席が水色と、宮澤のメンバーカラーのペンライトを振って“青空のヒマワリ畑”を演出。その中で宮澤は自身の卒業ソング「旅の途中」を初披露。ファン、スタッフ、メンバー、家族へ感謝の気持ちを語ると、メンバーへ「見てくれている人は必ずどこかにいるよ」とメッセージを送った。
最後は、大好きな曲だという「約束よ」を歌い、メンバー一人一人と言葉を交わし、「かけがえのない、宝物になった時間をありがとう!」と卒業コンサートのステージを後にした。
だが、この日のコンサートは宮澤の卒業だけでなく、SKE48の“これからのこと”も描き出した。
AKB48のシングル「君はメロディー」に収録される後藤楽々(らら)センターの「Gonna Jump」やSKE48としてのニューシングル「チキンLINE」を披露した他、「Escape」や「UZA」などのダンスナンバーでは、石田安奈や都築里佳が力強くパフォーマンス。
さらに、宮澤、高柳明音と「明日は明日の君が生まれる」を歌った古畑奈和(なお)は、短い歌割りながら、ミュージカルでまた成長したのではないかという抜群の歌唱力を存分に見せた。
そして、ステージから宮澤が去った後、スタッフから手渡された紙を矢方美紀が読み上げると、そこにはメンバーの卒業に伴う新リーダーの名前が。紙を読み上げた矢方がチームSリーダーに就任したほか、チームS副リーダーに松本慈子(ちかこ)、チームE副リーダーには福士奈央が任じられた。
さらに、2年ぶりとなるSKE48全体のキャプテンも発表され、その役職にはメンバーからの信頼に厚い、2期生・斉藤真木子が。そんな斉藤はキャプテンの初仕事として「(SKE48のために)皆さん、お力を貸してください!」とあいさつし、コンサートを締めくくった。
今後、宮澤は3月31日(木)に愛知・栄のSKE48劇場で卒業公演、4月1日(金)に東京・秋葉原のAKB48劇場で2期生10周年旧チーム特別公演を行う予定。