多部未華子の“美声”に小林武史「まるで別人のよう」
4月1日(金)に公開させる多部未華子主演映画「あやしい彼女」より、多部の本格的な熱唱シーン映像が公開された。
本作は、毒舌、皮肉屋、頑固と三拍子そろった73歳のおばあちゃんが、ある日突然20歳の姿に若返ってしまったことから巻き起こる爆笑と感動の物語。
キュートな容姿とは裏腹に、誰彼構わず罵声を浴びせ、時には説教をする怖いもの知らずのヒロインに、周囲の人々は巻き込まれつつも彼女の“あやしい”魅力のとりこになっていく。
そんなコメディータッチの本作のもう1つの重要なファクターとなるのが音楽。「見上げてごらん夜の星を」「真赤な太陽」「悲しくてやりきれない」と、世代を超えて愛される60年代の名曲が登場し、映画を彩る。実は劇中ではこれら楽曲の全てを多部自身が熱唱している。
本作で多部が主演に抜てきされた理由の一つは、水田伸生監督がたまたま観劇した舞台「キレイ~神様と待ち合わせした女~2014」で生歌を聴き、「彼女ならいける!」と太鼓判を押したことだそう。
しかし、多部は歌に強い苦手意識を持っていたため、撮影前の多忙なスケジュールの中、3カ月に及ぶ音楽特訓を敢行した。練習に練習を重ねた多部は、劇中歌プロデュースとして楽曲のアレンジを手掛けた音楽プロデューサーの小林武史に「まるで別人のようになっている」と評されるほどに成長。
撮影現場では、水田監督の指導の下、その歌声に主人公の生きてきた人生を重ね、女優だからこそできる表現で名曲の数々を歌い上げ、要潤ら共演者からも絶賛された。
解禁された映像は、多部率いるバンド“怪しい彼女”がネットで話題になったことで、初めて人気音楽番組への出演が決まり、ザ・フォーク・クルセイダーズの「悲しくてやりきれない」のカバーを披露するシーン。
多部演じる節子が、自身の人生を重ね合わせて歌う姿と、歌への苦手意識などみじんも感じさせない自信にあふれた力強くも切ない歌声は、現場スタッフだけでなく、見る者全ての心にしみわたりそうだ。
4月1日(金)全国ロードショー