「3月のライオン」実写版主演は“待望”の神木隆之介
ことしの秋からNHK総合でテレビアニメを放送予定の「3月のライオン」が、来年、前編・後編の2部作で実写映画化することが分かった。大友啓史監督がメガホンを取り、主演を若き実力派俳優・神木隆之介が務める。
原作は、多くの女性から共感と絶大な支持を得ている人気漫画家・羽海野チカの大人気コミックス。'07年「ヤングアニマル」(白泉社)で連載スタートした本作は、将棋を描いた漫画ながら大きな注目を集め、'11年に「第4回マンガ大賞2011」大賞と「第35回講談社漫画賞」一般部門、'14年に「第18回手塚治虫文化賞・マンガ大賞」、昨年には「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2015 (コミックランキング1位)」を受賞するなど、数々の漫画賞を総なめにし、男女問わず幅広い世代から圧倒的な人気を獲得している。
多くの映画人の熱烈な原作争奪戦を押しのけ、同作の実写映画でメガホンを取るのは「るろうに剣心」「プラチナデータ」など、骨太な人物描写やアクションで映画ファンに支持される大友監督だ。
大友監督は「東京オリンピックに向けて変わりゆく東京の街並みと、日本古来のマインドスポーツである将棋の世界を魅力的に描きながら、羽海野さんが慈しみ生み出したキャラクターたちが生き生きと躍動する作品に育てあげたいと思います」とコメントを寄せ、今までにない新たな大友作品の誕生を予感させた。
また、主人公の桐山零を演じるのは、人気・実力共に若手No.1との呼び声高い俳優の神木。ここ数年「るろうに剣心」シリーズや「バクマン。」('15年)など、多くの漫画原作の大ヒット作に出演しており、卓越した表現力で高い評価を得てきた。
実写映画化が発表された際には、数多くの原作ファンがネット上で繰り広げたキャスティング予想で、主人公・零役には神木が熱望されていた。
映画化に関して神木自身も「もともと大好きな原作なので、お話をいただいたときは本当にうれしかったです。大人気の原作なので、大きなプレッシャーはありますが、原作の中にある温かさを出せたらいいなと思っています」と、力強く意気込んだ。
大友監督と神木は「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」以来約2年ぶりのタッグとなるが、神木は「これから始まる撮影の中で、監督が生み出す世界観の中に入っていくのが、僕自身とても楽しみです」と、絶大な信頼を寄せる。
一方の大友監督も「ずっしり重い孤独を背負いながら人生と真正面から向き合い、自分の足で立とうとする主人公・桐山零の姿は、僕の中でいつの間にか、俳優・神木隆之介くんと重なっていました。『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』以来、彼の成長ぶりに触れるのがとても楽しみです」と、神木との再タッグに期待を寄せた。
また、原作者の羽海野は大友監督と神木の主演に「男たちが闘う世界を吸い込まれそうになるほど、濃密に映像に落とし込むことができる大友啓史監督に『3月のライオン』を撮っていただけること。そして、棋士である主人公の『身の内にライオンがすむ男の子』を 神木隆之介さんに演じていただけることが本当にうれしくて、待ち遠しい気持ちでいっぱいです」と喜びを表し、実写化へ大きな期待を寄せた。
まだ明らかになってはいないが、主役の神木の他にも日本を代表するキャストが多数出演することが予想される。随時決定次第、本サイトでも発表していく予定だが、'17年は“3月のライオン現象”が日本中で巻き起こりそうだ。
'17年、前編・後編2部作全国ロードショー予定