ジョニー・デップ「家族と再会するような気持ち」
全世界待望の“アリス”の新たな物語を描く「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」が、7月1日(金)の日本公開に先駆け、現地時間5月10日にイギリス・ロンドンでワールドプレミアが行った。
直前まで降り続いていた雨が、この時を待っていたかのように雲間から光が差し、会場となるレスタースクエアに敷かれたブルーカーペットは、恵まれた晴天を映し出している鏡のごとく輝いた。
会場内は本作のキーワードである“時間”をイメージし、50個以上の時計オーナメントが至る所で宙を舞い、ティーパーティーを模した美しい桜の花が飾られるなど、大胆かつ華やかな演出でワンダーランドがロンドンの真ん中に出現。
世界各国から多くのメディアが取材に訪れ、会場は熱気の渦に。イベント前日からの寝袋待機組や、オランダから8時間かけてやってきたファンまで、レスタースクエアには周辺のヨーロッパ各国を中心に世界中からキャラクター風の衣裳を身にまとった熱狂的なファンが集結。
ワールドプレミアが始まり、まずレッドカーペットに登場したのは今作から登場した新キャラクターで、時間の番人・タイムを演じるサシャ・バロン・コーエン。
ロンドン出身の彼は、ブルーカーペットに並ぶ多くのファンからひときわ大きな歓声を浴びていた。続いてマッドハッターに扮(ふん)するジョニー・デップが、前作からのハマリ役と称された奇天烈な“帽子屋”として6年ぶりに帰還
この日もレッドカーペットをさっそうと歩きながら、ファンサービスも欠かさない優しさを見せるジョニー。熱狂的な仮装ファンも彼の神対応ぶりには、興奮を抑えられず涙する光景も多く見られた。
その後も続々と出演キャストが続き、今作の監督であるジェームズ・ボビンが登場。天候にも恵まれ、応援してくれるファンに囲まれてボビン監督は終始笑顔だった。
そしてファンたちの歓声が続く中、現れたのは“ワンダーランド”の世界観の生みの親で、今作では製作として共に作品を作り上げたティム・バートン。
雨の続くロンドンの湿気にも負けず、おなじみの個性的な縮れヘアーに、ブルーカーペットにちなんだブルーシャツをまとい登場したバートンは、新たな熱い思いを持ってカーペットを進んでいく。
最後に登場したのは本作のアリス役で、女優としてのさらなる成長を遂げたミア・ワシコウスカ。アリスのトレードマークである金髪ロングから、ボーイッシュなベリーショートになったミアが、背中と胸元のざっくり開いたシャンパングリーンのセクシーなドレスを着こなして現れ、観衆をうっとりとさせた。
マッドハッタ―役のジョニーは「たくさんの作品の撮影をしているので、イギリスはある意味2つ目の故郷のようだよ。再びマッドハッタ―を演じられてとにかく素晴らしい気分だよ。
マッドハッターは(自身の)子どもの家庭教師のまねをしたんだ。彼女には言っていないから、これを見て知るだろうけど。だけどまたミアと共演できたこと、ティムとジェームズ・ボビンの素晴らしいコラボ作品に出演できることがラッキーだと思うんだ。
多くの俳優陣とは何度も一緒に仕事していることもあり、家族と再会するような気持ちだよ。こんなに大勢のファンに囲まれて、死にそうなくらいにドキドキしている。不安で何をしたらよいか分からないよ。混乱していて、家に帰りたいくらいだ(笑)」と、笑顔を見せる。
一方、アリス役のミアは「ジョニーはとてもすてきな方で、共演できることをいつも光栄に思います。今回の作品で彼と一緒に多くのことを体験できて、とても楽しかったわ。ファンの皆さんに会えて本当にうれしいし、多くの人たちが来てくれて驚いているわ。この作品を楽しんでもらいたいわ」と、感想を語った。
7月1日(金)日本公開