オール巨人、4度目の上方漫才大賞受賞に「まさか」
5月14日、大阪・梅田芸術劇場にて「第51回上方漫才大賞」発表会が行われ、大賞にオール阪神・巨人、奨励賞に銀シャリ、そして新人賞をコマンダンテが受賞したことが分かった。
大賞は候補にオール阪神・巨人、海原やすよ ともこ、中川家の3組が事前に発表されており、二次審査を経て、オール阪神・巨人の受賞が決定。カンテレ・ラジオ大阪での放送によって発表された。また、奨励賞は5組、新人賞は7組のノミネートの中から、審査員および視聴者が当日の漫才を審査する「賞レース方式」を勝ち抜き、上記のコンビに決定した。
単独最多となる4度目の「上方漫才大賞」を受賞したオール阪神・巨人は、放送終了後の囲み会見で「(芸歴)40周年の活動を評価していただけてありがたい」と感慨深い表情を見せた。
前日までネタ合わせしたネタを急きょ変更し、オール巨人をして普段は「98%ない」という劇場用のネタをテレビで披露したことを明らかにした。
あらためて受賞の感想を「まさか4回目をもらえるとは思っていなかったんですけれど、去年からずっと(芸歴)40周年として8都市回ってきまして、そういうのも評価していただけたと思いますので、ありがたいです」(オール巨人)
「僕は(31年ぶりに)この賞をいただいたときに、漫才をやっていてもらえる賞はこれが最後かなと思っていたんですけれど、いま表彰式終わってから、もう1回欲しいなと思いました。まだまだ頑張らないといかんなということですね」(オール阪神)と、それぞれ喜びを語った。
また、大賞の賞金200万円の使い道を聞かれると、オール阪神は「歯のインプラントに使います」ととぼけるのに対し、オール巨人は「僕は熊本に全額寄付しようと思います。舞台で言うと生意気かなと思って言わなかったんですけれどね」と、柔和な笑みで答えた。
一方、奨励賞を受賞した銀シャリ・橋本直は「めっちゃうれしいですけれど、ホッとした感じです。昨年からその場で競い合う『賞レース』形式になって、しかも後輩の学天即に取られたんですけれど、ことしは先輩と同期ばかりで気負わずできました。戦って取れたので、より成長できたなと思います。この賞をターニングポイントとしてやってきましたので」と喜びを見せた。
そして新人賞を受賞し、ブレークの期待が懸かるコマンダンテは「昨年取れなかった分、この賞はこうやって取ろうと作戦を練ったネタを持ってきて優勝できたのでうれしいです」(石井輝明)
「昨年は同期の吉田たちが取って悔しかったので…。あと今年から毎月単独ライブをやって漫才と向き合ってきたので、努力の賜物だなと(笑)」(安田邦祐)と、それぞれ受賞の喜びを語った。