竜星涼、“禁断の世界”へ入り込む
“絶対に読んではいけない漫画”とされる小幡文生の超人気漫画「シマウマ」を、「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッドとして人気を博した竜星涼主演で衝撃の実写映画化。今での爽やかなイメージを覆す役を演じる竜星に直撃取材をした。
この映画のお話をいただいたときは、どんな気分でしたか?
――“絶対に読んではいけない漫画”を実写化するというのは、やはりすごい挑戦だと思うんです。そこに呼んでくれたということは素直に嬉しかったです。裏社会を描いたアウトローな作品をやるということは、今までの僕のイメージを変えるということでもあり、こういう一面もあるんだよという事をたくさんの方に見てもらえるきっかけになると思いました。だから、僕は役者としてすごく幅が広がるなと思ったので、参加できて嬉しかったですね。
映画『orange―オレンジ―』の須和弘人など、爽やかな役を演じられることが多かったと思いますが、今回のような役に抵抗はなかったですか?
――もともとハードボイルドや人間味あふれるというか、ちょっと泥臭い役のほうが好きなので、全然抵抗はなかったです。でも、ハードボイルドが続くと、爽やかな役が心地良いと思う日が来るかもしれないし(笑)。常に新しい役に挑戦したいです。
“禁断の世界”に踏み込んだなという瞬間などはこれまでにありますか?
――この映画に参加したことが僕にとってそうです。この作品自体もそうだし、“禁断な監督”にも出会えたし(笑)。この世界観すべてが禁断ですから、この世界感を快感と思うようになってしまったら、やばいですよね!
撮影自体は昨年でしたが、1年経って公開される気持ちは?
――単純に恥ずかしいです。「今ならもっと違う風にやれたのに」とか思う部分はたくさんあるけど、もしかしたら今は落ち着いてしまっている部分が、あの時は当時の突っぱねていた自分に合っていたのかなと思います。ただ、それより本当に素晴らしいキャストの方たちと一緒にお仕事できたなって気持ちが一番強いですね。
監督はR指定なのに「ご家族で是非観てほしい」とおっしゃっていたり、“絶対に読んではいけない漫画”という事で女性は少し見に行きにくい方もいらっしゃると思うのですが?
――問題作といわれるような作品を興味本位で観てみるというのでもいいので、映画館に是非とも足を運んで頂き、この世界観を楽しんでもらえたらすごく嬉しいです。観た結果、良いと思ってもらえたらいいし、ダメと思われても、それこそ賛否両論あるのが映画だと僕は思っているので、まずは観ていただき自分で答えを出してもらいたいです。
原作:小幡文生
監督:橋本一
脚本:高橋泉
出演:竜星涼、須賀健太、日南響子、加藤雅也
公開中