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宮藤官九郎「長瀬君が格好いいことを時々忘れる…」

2016/05/29 21:00

宮藤官九郎監督が最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のイベントに登場した
宮藤官九郎監督が最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のイベントに登場した (C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation

宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也神木隆之介共演で話題の映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」が、6月25日(土)公開にされるのを記念して、5月29日、Apple Store、Ginzaにて宮藤監督、美術担当の桑島十和子氏、小泉博康氏がトークイベント「Meet the Filmmaker」に登場。

世界初(?)の“超絶地獄コメディー”の世界観の制作秘話や見どころなどをトークライブ形式で語った。

「Meet the Filmmaker」は、第一線で活躍する映画作家の生の声が聞けることで人気のイベントで、これまで山田洋次監督や岩井俊二監督など名だたる名匠たちが参加し話題を集めた。今回初参加となった宮藤監督らが登壇するや、満席の会場からは盛大な拍手が起こった。

「今日は映画が見られるわけではないのに、こんなにたくさん集まっていただき、ありがとうございます(笑)」と独特のあいさつをした宮藤は、本イベントをとても楽しみにしていたそう。

本作は、不慮の事故で地獄に落ちた高校生・大助(神木)が生き返りを目指して地獄の赤鬼・キラーK(長瀬智也)と共に奮闘する超絶地獄コメディー。

「地獄」と「現世」の2つのパートで物語が進行し、2つの世界でそれぞれ別の美術担当を起用した点への注目も高い中、宮藤は「現世と地獄の統一感を出さないことで、あえて面白い交わりが生まれると思ったので、最初からオファーする時に、別々に分けたいとお二人にはお伝えしていました。だって、現世の人は地獄のことを知らないじゃないですか(笑)」と、それぞれに分けた理由を説明した。

さらに「演劇では、観客の想像力に頼る手法を撮るのですが、思い返せば映画でそれをやってこなかったなあと。木下惠介監督の映画『楢山節考』('58年)を見たとき、演劇の手法がすごく取り入れられていて、昔の映画でもこんなにすごいことやってるんだから、自分もやりたいなって思ったんです」と、本作への熱いこだわりを明かした。

そんな宮藤のこだわり抜いたオファーに、「地獄」の美術を担当した桑島氏は「見た目で言えば、小泉さんの方が地獄担当っぽいと思ったのですが、私が地獄担当なんだ…って思いました(笑)」と率直な感想を告白しつつ、「スタジオには当然限界があるので、そこを逆手にとって、あえてセット感がバレてもいいふうに仕上げました。また地獄の風景を幕で描いたのは楽しかったし、初めての経験でした」とコメント。

対して宮藤は「桑島さんは作りこむのが好きな人なんだなって以前から感じていたので、あえて地獄担当としてお任せしました。閉塞感のある地獄をすごく良く表してくれた」と桑島を評した。

一方、「台本を読んだ当初は、地獄を踏まえて『現世』を考えるのかなと思っていましたが、監督と話して地獄担当の桑島さんとはほとんど相談しないように、それぞれ別の世界観を作れるように心掛けた」と小泉氏は明かす。

そんな小泉氏のこだわりについても、宮藤は「細かな演出が、さすがの発想だなって思うことが多かった」と絶賛。

演出の一つとして、劇中に登場する焼き肉店に飾られた宮藤監督のサインをはじめとした著名人のサインは小泉が書いたそうで「宮藤さんのサインは完コピして、実は何人かにサインを勝手にしたんです。じぇじぇじぇと書いてあるのは偽物ですよ(笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。

また、宮藤のこだわりはキャストにもあり、今回主演を務めた長瀬と共演の神木について「長瀬君は顔芸がとても面白くて良かった。長瀬君とは仕事を一緒にし過ぎて、格好いいことを時々忘れてしまうんですが、ライブシーンを見た時にあらためてやっぱり格好いいなあって思いましたね。

神木君とは現世のシーンはいろいろとディスカッションを交わしましたが、地獄のシーンでは神木君に好きにやってもらうよう伝えました。赤鬼(清野菜名)と緑鬼(桐谷健太)がそれに勝手に反応するからって。神木君はいつも元気でいてくれれば、それだけでいいというか(笑)」と宮藤は振り返る。

そして美術担当の二人は「長瀬さんは本当に鬼そのものでした!」(桑島)、「私は黄鬼役としてもお二人と共演しているのですが、長瀬さんは格好良かった! 撮影の合間にバイクの話も盛り上がって楽しかったです。神木君は、雑誌の人気投票で1位に選ばれているのを見つけて、『やったー!』って喜んでた姿が印象的でしたね(笑)」(小泉)とそれぞれ感想を語った。

イベント終了が迫ると「もっと話したかったのに!」と、一同は残念がる表情を見せつつ、フォトセッションでは全員で劇中にも登場するHELL(地獄)の頭文字「H」を表した“HELLポーズ”(メロイック・サイン)で締めくくり、イベントは終了した。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」
6月25日(土)全国ロードショー
【公式HP】TooYoungToDie.jp

画像一覧
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  • 宮藤官九郎監督が最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のイベントに登場した
  • 【写真を見る】宮藤官九郎らが“HELLポーズ”でフォトセッションに臨んだ!
  • 「地獄」の美術を担当した桑島十和子氏
  • 「現世」の美術を担当した小泉博康氏は地獄にいそう!?
  • 神木隆之介もここぞとばかりに体を張りまくる!
  • 「現世」パートでヒロインを演じるのは森川葵

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