【AKB総選挙】向井地美音、初選抜も「正直不安でした」
6月18日に開票イベントが行われた「AKB48 45thシングル 選抜総選挙~僕たちは誰について行けばいい?~」で、AKB48チームKの向井地美音(むかいち みおん)が4万7094票を獲得して13位にランクイン。自身3度目の挑戦で初めての総選挙選抜メンバー入りを果たした。
向井地と言えば、子役時代からドラマ「アンフェア」('06年ほか、フジテレビ系)シリーズで、篠原涼子演じる主人公・雪平夏見の娘を演じたことでも知られており、昨年シリーズ完結作となる映画には晴れてAKB48メンバーとして参加し、大きな話題を呼んだ。
総選挙のシリアルカードが封入された44thシングル「翼はいらない」で、初の単独センターを務めるなど、次世代エースとしての期待も大きかったが、このたび圏外('14年)、44位('15年)ときて、一気に13位へジャンプアップし、総選挙で選抜入りを果たした。
向井地の魅力は何と言っても、常に笑顔の愛らしいビジュアルと、小柄ながら抜群のプロポーションを誇るギャップ。AKB48きっての正統派美少女のビジュアルに違わぬ妹系のキャラクターで、男性のみならず、女性の母性本能もくすぐり、男女問わず幅広い支持を集めたことが今回の“アンフェア”なジャンプアップにつながったのかもしれない。
そんな向井地は13位に入ったことを受け、涙を浮かべながら「投票してくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。AKB48チームKの向井地美音です」と深々と頭を下げ、あいさつ。
続けて「まさか私がこの総選挙で、目標の選抜メンバーとしてスピーチできる日がくるなんて、本当に思ってもいませんでした。今でも夢なんじゃないかと思うくらい信じられないけど、本当にうれしいです。ありがとうございます!」と喜びを語った。
さらに、AKBについて「ことし11年目に入って、たかみな(高橋みなみ)さんも卒業されて、本格的に“第2章”と言われるようになりました。その第2章に入って初めての総選挙であり、そして私はセンターとして挑ませていただいた総選挙で、正直本当に不安でした。最初にセンターと聞いたときは、私なんかがAKBの先頭に立っていいのかとか、先頭と言うと変なんですけど、認めてもらえるか不安でしょうがなかったんですけど、今この13位という順位をいただけて、やっと認めていただけたような気がします」と万感の表情で語った。
そして、自分のアピールポイントについて「本当に取りえもないですけど、2つだけちゃんと誇りを持って言えることは、ファンの皆さんとの絆とAKB48への愛です。私はAKBに入った当初からAKB愛を語っていましたが、それにはちゃんときっかけがあって。初めてここで言うんですけど、私は中学生の時、本当に毎日つらい時期がありました。夢も目標もないし、何を毎日しているのか分からないし、闇の中を毎日立ち止まっているようなそんな時期が実はありました。でも、そんな私に唯一たった一つ光を与えてくれた存在がAKB48でした。
AKBのことを考えている間だけは幸せな気持ちになりましたし、勇気も元気ももらったし、そしてAKBに出会って加入して、AKBに出会えたからこそ今の自分がいると思っています。だからこれからの私は、今度は自分が光を皆さんに届けられるアイドルとして一生懸命頑張っていきたいと思います」と、力強く前を向いた。
最後に「今回『翼はいらない』でセンターを務めさせていただきましたが、センターを一度きりで終わらせるつもりはありません!『AKB第2章のセンターはみーおんしかいないね』と、言っていただけるくらい大きなメンバーになりたいと思います。そのためには、まず13位という皆さんからいただいたプレゼントを胸に、精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、本当に本当にありがとうございます!」と次期センター宣言と共に、スピーチを締めくくった。
また、その後深夜に放送されたテレビ朝日の緊急生放送にも出演した向井地は、あらためて選抜入りの心境を聞かれ「本当に私、3回目の総選挙なんですけど、それで選抜メンバーに入れたことが本当にうれしいですし、前回のシングルでセンターを務めさせていただいていたので、緊張もあったので今はホッとしていますし、ファンの方に感謝でいっぱいです」と、はにかんだ。
スタジオで見守った大先輩のたかみなから「みーおんお疲れさまでーす! 良かったね」と声を掛けられると、「たかみなさ~ん!」と、破顔一笑で「会いたいです~。ありがとうございます」と応じていた。
プレッシャーは相当だったようで、センターから選抜落ちの不安については「ありましたね。やっぱり、(選抜に)入りたいというよりも入らなきゃいけないというプレッシャーもあって、すごく緊張は大きかったです」と心境を吐露しながらも、元気なみーおんスマイルを見せた。
単独センターから選抜総選挙に挑むという重圧を乗り越えて見事に結果を出し、大きく羽ばたいた向井地に、もう翼はいらないのかもしれない。