ミア・ワシコウスカの心をわしづかみにしたのは!?
7月1日(金)に全国ロードショーを迎える「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」で、アリスを演じるミア・ワシコウスカ、ジェームズ・ボビン監督、スザンヌ・トッドプロデューサーが来日し、 6月20日に東京・ザ リッツカールトン東京にて、記者会見ならぬ、前代未聞(?)の“お茶会見”が行われた。
3人のゲストと取材陣を迎える会場は、本編にも登場した“お茶会”のシーンと、日本の“和の心”を融合させた“ジャパニーズティーパーティー”スタイル。
取材席は紅い毛氈(もうせん)のかけられた長椅子と御座が用意され、井草の香りが会場を包み、ステージ上も茶室をイメージしたパステル調の障子や床の間が再現された背景に光り輝く大小のまりや、“白の女王”の登場シーンを連想させる藤や桜の和柄描かれた和傘が置かれ、ワンダーランドらしいアリスの茶室が完成した。
盛大な拍手の中、最初に登壇したのは前作に引き続き、プロデューサーを務めるスザンヌ・トッド。ティム・バートンから絶大な信頼を得て、今作の監督に大抜てきされたジェームズ・ボビンが後に続く。そして最後は、今作で過去に心を奪われた友・マッドハッターを救うべく奮闘するワンダーランドの救世主、アリスを演じたミア・ワシコウスカが登場。
ステージを見るなり、思わず驚きの声を上げる3人。目の前に広がるザ・和風のお茶会風景に興味津々のようで、スザンヌは「世界各国でお茶会形式の記者会見をやったけど、日本のお茶会見が一番美しい!」と大喜び。
ボビン監督も「お茶大国イギリス出身代表として…(笑)。日本のお茶会は色が鮮やかできれい。本編のマッドハッターとタイムの出会いのシーンみたいだ」と映画にかけた感想を述べ、招き猫の生菓子を手に取り「これは食べるのがもったいないね!」と会場の笑いを誘う。ミアも「ディティールが素晴らしい!」と喜びながら、置かれた金平糖をパクリとし、想像以上の日本の“おもてなし”に心躍らせた。
話は今回の映画に移り、アリスを演じたミアは「映画の冒頭、アリスは過去を変えようと奮闘するけど、タイムと出会う中でその瞬間を生きることの大切さに気付き、過去を受け入れるという選択をするの。また、周りにある大切なものの存在を再認識し、未来に向かって進んでいくという姿が描かれている」とさらに成長を遂げたりりしいアリスの一面を語った。
また「今作ではアリスは自立した女性として、亡き父の残した船に乗り、船長として活躍しているの。私もこの役と出会って、役者として、このスタッフたちと出会って多くのことを学んだ。アリスと重なる部分があったことが演技に役立ったと思う」と、ミア自身も等身大の、ありのままの自分の姿を投影して演じたことを明かした。
今作で監督を務めたボビン監督は「1作目でティム・バートンが作った世界観を基礎になっている。その上で、原作にあったジョン・テニエルの挿絵のようなビクトリア朝の雰囲気を取り入れたんだ。だから、1作目とは年代も地理も設定が変わっているんだ」と、原作へのリスペクトを語った。
最後のフォトセッションタイムでは、ミア、ボビン監督、スザンヌプロデューサー共に、目の前に準備されたお茶会セットから、湯飲み片手にほほ笑む。そして今作の日本公開とヒット祈願を込めて、3人共に湯飲みで晴れやかな乾杯をするなど、終始和やかなムードの中、初めての“お茶会見”は終了した。
7月1日(金)ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン