綾野剛「“凶悪”の先輩から激励のご連絡をいただいた」
公開中の綾野剛主演映画「日本で一番悪い奴ら」の大ヒットを記念して、主演の綾野、メガホンを取った白石和彌監督、綾野演じる諸星要一の恋人役として強烈な存在感を放った矢吹春奈、瀧内公美の美女2人がお祝いに駆け付け、舞台上で撮影の裏話や暴露話を披露した。
NYアジア映画祭での「ライジング・スター賞」受賞を引っ提げて客席後方から白石監督と共に登場した綾野。映画を見終えたファンたちからスタンディングオベーションで迎えられると、綾野は会釈しながら笑顔をのぞかせた。
登壇までの道中、客席からのフラワーシャワーと「おめでとう!」の大歓声を浴びた綾野は「こんなふうにスタンディングオベーションで迎えてくださって大変光栄です」と観客の熱烈な出迎えに感謝。
さらにこの日、本作で綾野演じる諸星要一の恋人となる由貴役の矢吹、敏子役の瀧内の美女2人が花束を持ってお祝いに駆け付けると、綾野はうれしそうに花束を受け取り、白石監督と共に花束を掲げて喜びを爆発させた。
NYアジア映画祭の印象について、綾野は「エンターテインメントの聖地と呼ばれているだけあって多くの方々からいろいろな声をかけてもらった」と興奮気味に語ると、白石監督は「NYにも悪い警官がたくさんいるから、こっち(NY)の警官たちにも見てもらいたい」と現地の人に言われたエピソードを披露。
続けて「綾野剛が現地で“GO AYANO”になっていて、これから世界に羽ばたく俳優になっていくんだな」と海外での作品と、綾野の反響の高さを振り返った。
現地の空き時間には、白石監督らと共に本場・ブロードウェイの舞台「レ・ミゼラブル」を鑑賞したそうで、綾野は「全ての英語を理解できなくても、さすが本場の舞台、楽しめました」と感想を語り、白石監督にも回答を求めると「家族に仕事で行っていると言っているので、ちょっとこの話は…」と小さくつぶやき、綾野は笑みをこぼした。
今回が綾野との初めての登壇となった矢吹は、綾野の受賞に「綾野さん、おめでとうございます! 受賞の情報が入ってきたときは胸がざわつきました!」と祝福の声をかけると、綾野は「おかげさまで」と恐縮しきり。
公開から2週間が過ぎ、綾野ら登壇キャストの周りでの反響を尋ねられると、綾野は「リリー(・フランキー)さんから『剛よくやった』と“凶悪”の先輩から激励のご連絡をいただいた」と語り、自身の祖母からも「剛、最高だった」と感想をもらったという。
瀧内は自身の母親に電話をかけた際に「植野(行雄)さんの劇中の物まねをしていた」とまさかの回答をし、場内からは大きな笑いが。
NYアジア映画祭で海外の観客と一緒に映画を鑑賞した綾野は「こんなところで笑うの?というシーンも含めて会場がずっと爆笑していました」と海外でのリアクションを振り返った。
特に前半部分の綾野とヤクザの幹部・黒岩を演じた中村獅童との出会いのシーンが大きな反応があったようで、矢吹が大量に食べる「サメエキス」シーンについて言及すると、白石監督はこのシーンの撮影を振り返り「サメエキスは本当にマズイので、スタッフにサメエキスの中身をラムネに変えてもらって撮影しようと準備して綾野さんに提案したんですが、本物がいいですと。綾野さん、そこ役者魂発揮するところじゃないですから!って思いましたが、本物のサメエキスで撮影しました」と綾野の役者としてのこだわりエピソードを披露した。
このシーンでは、何回もテークを重ね、さらにテークを重ねるごとに中村獅童が量を増して渡してきたという撮影の裏話を語ると、矢吹と瀧内からも笑いが。
さらに綾野は瀧内との“幻”のシーンの存在について明かすと、白石監督は「あれは瀧内さんに本当に体を張ってもらった」と瀧内を労いつつも「あのシーンを入れてしまうと諸星の印象が大きく変わってしまうので…」と泣く泣くカットされたエピソードを明かす。それを受け、MCから「DVDのディレクターズカット版ではぜひ!」という声が上がると、会場からは大きな拍手が。
イベントの最後に、綾野は「こういった作品がきちんと上映でき、いろいろなお客様に見ていただけて非常にうれしいです。また、白石監督と次回作を撮る際には“新たな代表作”といえる作品を作っていきます!」と白石監督との再タッグを熱望した。
全国ロードショー中
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