嵐5人が「嵐ツボ」で見せた“バラエティー力”を分析
明日7月20日(水)夜9時52分より、嵐5人の冠特番の「嵐ツボ」(フジテレビ系)が放送!
嵐の5人が一風変わったコミュニティーの存在を学ぶ本番組では、度が過ぎるこだわりを持った大人たちの登場に戸惑いながらも、それぞれに未体験の世界へと嵐が飛び出す。
大野智は沖縄へある悲しい動物のために幸せの四つ葉のクローバー探索、櫻井翔ははるばるベトナムまで最高級の香木を探しに行く。
さらに“境界線の聖地”を求めて過酷な山道を行く相葉雅紀や、ただひたすらにパンダのかわいい表情を撮影する二宮和也。対して、隠れ名店の絶品隠れメニューを堪能する松本潤とロケはさまざま。
今回は、そんな彼らの初体験ロケを全て見届けた総合演出・竹内誠氏を直撃! メンバーそれぞれの収録秘話や、そこで見せた驚きの“バラエティー力”を語ってくれた!
●大野智について
【何かかわいらしくて子供みたいな人】
今回、初めてお仕事をさせていただいたんですけど、大野さんって何かかわいらしいというか、子供みたいな方ですよね。
イメージでは、もっと無口な方かなって思っていたのですが、昨日もスタジオ収録の後にエレベーターのところでお会いしたら、気さくに話してくれて。「面白かった」って言ってくれたのでうれしかったです。
【釣りトークの後はぐっすりおやすみモード】
ロケ中、カメラが回っていないところでは釣りの話をずっと楽しそうにしていましたよ。ロケに同行したのが生物の先生だったので、2人で魚のマニアックな話をして盛り上がっていまして。
ロケバスの中でもずーーーっと釣りトークをしていましたけど、ふと静かになったなぁって思ったら、寝ていました(笑)。たぶん、先生の話に飽きたんでしょうね。分かりやすくスイッチがオフになっていましたね。
【武器は振られたときの強烈カウンターパンチ】
ジャニーズの中でもいろんなグループがあって、リーダーというとやっぱりみんなを引っ張っていくみたいなイメージがありますけど、大野さんは全然違うタイプですよね。
ただ、普段は、前へ前へ、俺が俺がっていう感じが全然しないのに、振られたらすごいカウンターパンチを繰り出してくる人なんですよ。そんなところもやんちゃな子供って感じでしょうか。ある意味、バラエティーに一番向いている人かもしれないですね。
天性の勘で笑いどころも分かっていますし、ハプニングを呼び込むような力もあるんじゃないかと感じましたね。
●櫻井翔について
【取材相手もビックリのインタビュー力!】
櫻井さんは報道番組もされているので、情報の引き出し方がうまいんですよね。このロケの肝心なところはここだ!っていうときの勘も鋭くて、今回のロケでもインタビューされた相手がみんなびっくりしていましたよ。あんなに丁寧で、かつポイントをついたコメントができるのはすごいって。
とはいえ、今回は報道番組ではなく…写真を見るとドキュメンタリーかな?って勘違いされる方もいるかもしれないんですけど、完全なるバラエティーなので、笑いももちろん作ってくれましたね、随所に。
高級な香木を求めてベトナムに行ったんですけど、人工で香木を栽培している女性オーナーにその魅力を伺い、櫻井さんがツボる(興味を持つ)かどうかっていうロケで。そのオーナーがすっごいお金持ち、かつ貪欲。
なので香木っていうと高尚な趣味のイメージありますけど、お金!お金!お金!なVTRになっています(笑)。そこを櫻井さんもツッコミどころとして捉えて、面白くしてくれたと思います。
【海外に行ってもルーティンは崩さない】
櫻井さんの行動でびっくりしたのは、朝7時半集合なのに15分前にはもう到着していたこと。ビビリました。こんなに真面目な人なんだって。
ロケ地までバスで3時間くらい移動にかかりましたけど、そのロケバスの中でも新聞を3紙読んでいました。聞いたら、いつも読んでいるって。さすがですよね、本当に頭が下がります。
もともと海外もお好きで、ベトナムにも来たことがあったらしく、よくご存じで、そんなところもロケでは生かしていただきました。何より、知的好奇心が旺盛なので、そんな彼の素の部分が垣間見られるVTRになっていると思います。
●相葉雅紀について
【夜明け前、朝4時集合も文句ひとつ言わない】
松本さん以外の4人は集合時間が早かったんですけど、中でも相葉さんは一番早くて。朝4時だったんです。これまで数多くのロケを経験されてきて、「今までで一番早い」って言ってましたね。それなのにオープニングで撮ったシーンはカットするっていうね(笑)。それよりも入れたいシーンが多かったからなんですけど。
そういうことはもちろん分かってらっしゃいますから、ご本人からの文句など一切なく、ただ、もしかしたら、こいつ撮りたがりだなぁくらいは思ったかもしれませんが(笑)。
【厳しい山奥でも元気!トークの進行もばっちり】
相葉さんには福島県と新潟県と山形県が交わる境界線のポイントに行ってもらいまして、キレイな場所なんですけど、到着するまでがすごく大変で。
僕も今年の1月からずっと境界線コミュニティーの方たちとは打ち合わせを重ねてきたんです。ずっと地図上でロケ内容を考えていて、いざロケハンしてみたら、すさまじく険しい山奥で。
本番は悪天候でしたし、相葉さんもかなりキツかったと思いますよ。途中、吹雪みたいになって、足元は雪が残っているし、歩きづらかったと思います。カメラマンでさえ、まさかのカメラを下に向けて黙々と歩いていたくらいですから。もう仕事放棄ですよ、登るのに必死で。
そんな中で、相葉さんはここでも文句を言わず、カッコ良かった。2100mの山は登ったことがなかったらしく、「ちょっとハマるかも」なんてことも言ってましたね。
あと山を案内してくれたのが天然おじさん2人だったんで、トークの進行は相葉さん担当する流れになったんです。なので、いつもとはちょっと違う、相葉さんが引き出せたかなって思います。
●二宮和也について
【求められることそれ以上を返す意識】
バラエティーに慣れているなって感じました。非常にツッコミがうまく、的確でクレバーです。バラエティーの番組作りに対する意識が強くて、ロケの最中にも「こんな感じでいいですか?」って聞いてきてくれたり、「もっと面白くするにはどうすればいいのか?」と求められていること以上のものを返そうっていう気持ちが伝わってきましたね。
【愛が感じられるイジリやツッコミ】
センスを感じたのは、スタジオ収録の後に撮った番宣のとき。進行能力がすごく高かった。そして、そのことを伝えたら、「フジテレビでMCくださいよー」って、その返しがまたうまいなぁって(笑)。「お仕事くださいよー」って言ってましたよ、あんだけ(テレビに)出てるのに。
ロケでも、パンダの撮影が趣味の素人さんと一緒だったんですけど、まあ、毎日パンダを撮りに行ってる人なのでクセがある、イジリがいがある人で。ただ、イジリっていかにその人に対する愛情を持ってやるかっていうことが全てなんです。
そこの部分まで分かっていて、素人さんをどうしたら面白くなるのかっていうことまで分かった上でのイジリでしたからね。
ロケの約2週間くらい前に、前フリのスタジオ収録をしまして、そのときに一度会ってるので、たぶん、そのときにどういうキャラクターかっていう分析をされたんじゃないでしょうか。
二宮さん的なコンピューターが働いて、すでに見極めていたんだと思いますね。ロケの最初は行くのを嫌がっていたり、素人さんへの絶妙なツッコミがあったり、いたずらっ子の一面を見せてくれたり。あぁ、この人は番組の流れを作ってくれているな、そんなことを編集作業をしながら感じました。
●松本潤について
【自分のこだわりフィルターを持っている】
松本さんには、料理へのこだわりが半端ないシェフのもとに行ってもらいました。このシェフは調理方法も命を削って考えているような人で、熱い“THE!男”の物語になりまして、松本さんも熱い人ですから、このロケにはぴったりだったと思います。
収録中には「こういう見せ方はどうですか?」ってアイデアを出してくれたり、裏でも番組作りに協力してくれました。松本さんは一度提示されたものを自分のフィルターに通して、納得したら、全力でやってくれる人ですね。
【命を削る料理人 熱い男同士、共感!?】
シェフが作った料理は、食べるタイミングや順番が決まっていて、シェフが「今、食べろ! 今!」みたいな感じで言うんです。なので、松本さんはずっと映っているんですけど、シェフに圧倒されて、ほとんどしゃべっていません(笑)。「おいしい」くらいしか言ってないんじゃないかな。シェフの「ゴーゴーゴー!」ばっかりですよ(笑)。
でもそれがこの人のカラーだなって感じたんだと思います、松本さんも。郷に入ったら郷に従えなのか、シェフが面白い、すごい人だったんで、そこに乗っかる方法をとったんでしょうね。
【ネットじゃ知り得ないマニアックの先っぽで…】
今やインターネットの社会で、新しい情報はみんなネットで調べる。けど、今回行ったようなマニアックのさらに先っぽの情報はネットには落ちていないんです。
その最たるものが松本さんの行った場所で、もう2度とテレビには出ることがないでしょうから、貴重な体験をしてもらいました。
竹内氏が語る通り、嵐の魅力が詰まりに詰まった「嵐ツボ」。これまで歌、芝居、キャスター…とさまざまな活動をしてきた彼らの新たな一面を発見できるかもしれない。
7月20日(水)夜9:52-11:18
フジテレビ系で放送
出演=嵐、カンニング竹山、柴田英嗣、陣内智則、高橋真麻 ほか