生瀬勝久の主演作「侠飯」がSNS世代にハマる理由!
冷えたご飯よりも、ホカホカの炊き立てご飯を使った方が、実はおいしいチャーハンに仕上がるそうだ。
ことしの7月クールのドラマは金曜8時のドラマ「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ東京系)、金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)、ドラマ24「侠飯~おとこめし~」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系)と金曜にグルメドラマが集結している。
一言で「グルメドラマ」とまとめられがちだが、それぞれ扱っているテーマや料理のジャンルは異なり、見比べている視聴者も多いようだ。
中でも「侠飯~おとこめし~」は、視聴者の反響に特色がある。主人公・柳刃竜一(生瀬勝久)が劇中で作る料理をまねする人が続出中なのだ。冒頭のチャーハンの情報は「侠飯~おとこめし~」が教えてくれた。
Twitterでは「おかんが侠飯に感化され過ぎてる」「侠飯でやってた塩辛カレーリゾット作ってみた。一緒にドラマを見てた息子は大興奮で完食」「侠飯が面白くてね。毎回まねしてみたくなるね」といったコメントと共に、実際に作ってみた料理の写真をアップしたツイートが次々と見つかる。
番組公式サイトでレシピを公開している効果もあるのだろう。
番組スタッフに「特に人気の高い料理は何か?」と聞いたところ、第1話(7月15日放送)に登場した「オイルサーディンの缶ごと焼き」とのこと。オイルサーディンの缶詰に、レモンやしょうゆ、一味唐辛子を加えるだけという手軽さがウケているようだ。「作ってしまった…破壊力抜群」や「侠飯のレシピをまねて作ってみた、くっそうまい」と、簡単で驚くほどおいしいレシピに夢中な視聴者が増加中。
料理をまねる人の中には、オリジナルアレンジを加える人の姿も。番組ホームページでは「あなたのオトコメシを教えてください!」という企画でオリジナル料理を募集しているので、思い切って応募してみるのも面白いかもしれない。
また「侠飯~おとこめし~」で料理と共に話題になっているのが、食事中に柳刃がぼそっとこぼす“名言”の数々。「余り物でも、やり方次第で、活きる。どんなものでも、価値がある」(7月15日、第1話)や、冒頭に書いたチャーハンのうんちくを引き合いにした「勝手な思い込みで、向き不向きを決めるな。やらずに済ます奴に、満足な人生なんてない」(7月22日、第2話)など、就活に悩む良太(柄本時生)でなくとも、思わず心に沁みてしまう言葉が飛び出す。生瀬のドスの効いた低音ボイスが説得力を増幅させているのもポイントだ。
8月5日(金)放送の第4話では、柳刃が特売品の安い牛肉をA5ランクの絶品ステーキに変える。どんな方法を使うのかも、どれだけの視聴者がまんまと“夜食テロ”に巻き込まれるのかも気になるところ。
これまでのグルメドラマとは違い、ドラマを見た後に、自分で調理して“おいしさを実際にかみしめる”ことができる本ドラマは、グルメドラマのジャンルを越えられる予感がする。
毎週金曜夜0:12-0:52
テレビ東京系で放送
※テレビ大阪は月曜夜0:15~
※8月12日(金)はオリンピック中継のため休止
原作=福澤徹三「侠飯~おとこめし~」(文春文庫刊)
演出=榊英雄、山口雄也
脚本=根本ノンジ、清水匡
音楽=榊いずみ
チーフプロデューサー=浅野太
プロデューサー=濱谷晃一、松本拓、近藤正岳、中野剛
制作監修=黒澤満
出演=生瀬勝久、柄本時生、内田理央、高畑裕太、戸塚純貴、木下隆行(TKO)、木本武宏(TKO)、三浦誠己
【HP】tv-tokyo.co.jp/otokomeshi/