仲代達矢、玉木宏と初共演に「大変緊張しております」
テレビ東京系で10月5日(水)に放送される玉木宏主演のドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」に、仲代達矢が出演することが分かった。
本ドラマは、真山仁が作家生活10周年記念の第一弾として発表した社会派長編小説「売国」を映像化した作品。
東京地検特捜部の正義と宇宙開発の夢、そしてその裏に潜む巨悪にスポットを当て、「正義とは何か」「国益とは何か」「希望とは何か」を壮大なスケールで問い掛ける。
今回、仲代が演じるのは、“永田町のドン”と呼ばれる大物政治家・橘洋平。数々の大臣を歴任した元副総理であり、闇献金疑惑に関与しているとされ、玉木演じる主人公の気鋭の検事・冨永真一が迫っていく。
先日、冨永と橘の対決シーンの撮影が行われ、現場に立ち会った田淵俊彦プロデューサーは「実力演技派として気鋭の俳優・玉木宏さんと、83歳の名優・仲代達矢さんの共演が実現する、これはすごいことになったと思いました。
現場は、ものすごい気迫と熱気で包まれ、映像のワンカット、ワンカットからエネルギーがほとばしる。歴史に残る名シーンと言っても過言ではない。悪徳政治家を玉木宏はどう追い詰めるのか。そして、特捜検事の追及に仲代達矢はどう応えるのか。そのぜいたくな面白さを、じっくりとご自身の目で確かめてほしい」と熱く振り返った。
今作で初共演を果たす玉木と仲代から、共演の心境やドラマの見どころを語ったコメントが届いた。
■玉木宏コメント:いま、仲代さんとご一緒させていただくことは、すごく意味のあることだと思っていて、緊張感もありますが、良い時間を過ごさせていただいています。
この作品で共演させていただけるというご縁を、非常にありがたく思っています。撮影の中でも、橘との対峙(たいじ)シーンを一つの骨としてずっと考えてきました。
主人公の冨永の魅力は、彼の誠意が物事を動かしていくところなので、なるべくヒーローっぽさはなくして演じました。迷うところは迷いながら、最終的に橘のところにたどり着いた、という誠意が伝わるようなお芝居を心掛けました。
この作品の見てほしいところは人間ドラマです。政治家だけでなく、社会人の皆さんが社会の中で生きていく難しさや、でも正直でありたいという思いがうまく伝わるといいなと思っています。
■仲代達矢コメント:60年も役者をやってきて、もう83歳になりまして、「若い人の鮮度にはかなわないなあ」「そろそろかなあ」と思っているときにこういう作品に出していただいて、玉木さんと横に並ばせていただいて、大変緊張しております(笑)。
今回「永田町のドン」と呼ばれる謎めいた政治家の役をやるんですが、謎めいているというのが一番難しい。「こういう性格」と分かっていればやりやすいんですが…。まあ、監督や共演者、スタッフと、どうやったらいいのか、いろいろと試そうと思っています。
世の中の仕組みとして、裁判、警察、検事、政治家、政治家の組織、それぞれがあって、そのどこかで「闇の部分」がある。この作品は、そこに果敢に突っ込もうとしている。そういう意味において、演じる自分としてもとても出来上がりを楽しみにしています。
10月5日(水)夜9:00-11:08
テレビ東京系で放送
原作=真山仁「売国」(文春文庫刊)
脚本=金子ありさ
演出=若松節朗
プロデューサー=田淵俊彦、藤尾隆、石井満梨奈
出演=玉木宏、仲代達矢、相武紗季、奥田瑛二、草笛光子、勝村政信、鈴木浩介、萩原聖人、羽田美智子、西村雅彦、田村亮、東幹久、田中健ほか