B.LEAGUE開幕目前!アルバルク東京・伊藤大司選手インタビュー【前編】
この秋、日本の男子プロバスケットボールリーグ“B.LEAGUE”が開幕する。これまでNBLとbjリーグの2つに分かれていたリーグが統一され、日本のバスケが新たな、そして大きな一歩を踏み出そうとしている。今回、B.LEAGUEのB1(1部)東地区のチーム、アルバルク東京に所属する伊藤大司選手を直撃。インタビューの前編では、B.LEAGUE開幕に懸ける思いや、プレーヤーたちの課題、自身の決意について語ってもらった。
――B.LEAGUEの開幕が間近に迫ってきました。伊藤選手の周りでもさまざまな動きがあると思いますが、まずは開幕に際して、率直な思いを聞かせてください。
「全てのことに期待があります。これまでbjリーグとNBLに分かれていて、企業チームとプロの違いもあったし、『盛り上がっているのはbjリーグ』だとも言われてきましたから、一つのプロリーグになって、メディアでも取り上げてもらっていますし、人気が出ることを期待しています。もちろん、僕たちのプレーの質も重要になってくるし、僕たち自身がリーグの人気の方に合わせていかないとダメだという思いはあります」
――開幕に向けて注目度は上がりそうですし、選手として求められる部分も増えそうですね。
「これまでNBLで、気持ち的にはもちろんプロとしてやってきたんですけど、これからB.LEAGUEが始まることによって、もっと上のものを求められると思うんです。だから期待はあるけど、それ以上に選手は選手で、プレーだけでなくいろいろな部分で準備していかなければいけないでしょうね。NBLは企業チームから一気にプロになるし、メディア露出が増えるのであれば、そのための準備や振る舞いは大事になってくると思います」
――開幕戦は9月22日(木)、フジテレビ系列、NHK BS1、インターネット配信のスポナビライブでの中継が決まっています。告知としてテレビ番組に出演したり、さまざまな媒体で取り上げられることも増えるでしょうね。
「バスケが盛り上がるきっかけになると嬉しいですね。僕の場合、HCが兄で(アルバルク東京・伊藤拓摩HC)、キャプテンが弟というのも、変な感じはしますけど、それがネタになって、メディアの人たちが『面白いやないか、スポーツ界でも珍しい』って取り上げてもらって、バスケが注目してもらえるなら大歓迎なんです。昨シーズン初めて兄がHCになって、僕がキャプテンで、直接は聞こえてこないけど、外からは『どうしてあんなに伊藤を出すんだ?』『弟だからだろ!』って声もあったみたいです。でも実は、僕キャリア6年目が終わったところなんですけど、これまでのキャリアで一番、シーズン通してのプレータイムが少ないんですよ(笑)。初めて1試合平均20分越えなかったんです。
それは兄からも、シーズンを通してPG3人でローテーションを回していきたい、だからちょっと我慢してもらうところもあるからな、とはっきり言われていたんですよ。もちろん、もっと出たいっていう気持ちもある中で、チームのために自分を犠牲にする部分もありました。僕の場合は、HCが『こういうバスケットをやりたい』っていうのをしっかり持っていて、それをしっかり僕たちに伝えてくれれば、そのHCが兄であろうと、おじいちゃんやおばあちゃんであろうと(笑)、自分より年下であろうと、リスペクトは持てるので関係ないですね」
B.LEAGUEの開幕戦「アルバルク東京 VS 琉球ゴールデンキングス」は9月22日(木)、23日(金)に国立代々木競技場第一体育館で開催。22日(木)はフジテレビ系、NHK BS1で放送。両日ともスポナビライブでインターネット配信される。また、伊藤選手が“NBAファミリー”として出演するWOWOW NBA中継では、10月26日(水)に開幕戦「ニューヨーク・ニックス VS クリーブランド・キャバリアーズ」「サンアントニオ・スパーズ VS ゴールデンステイト・ウォリアーズ」の2試合を放送する。
<後編に続く>