ワガママBODY・きっか、地元・茨城で舞台稽古中!
吉川友が主演を務める音楽劇『夜のピクニック』が9月17日(土)~25日(日)、吉川の地元・茨城県の水戸芸術館ACM劇場で上演される。
現在、吉川は上演を目前に控えて舞台稽古の真っ最中。そんな吉川が、舞台に懸ける思いや見どころ、さらに“地元・茨城での舞台主演”などについて語ってくれた。
――音楽劇『夜のピクニック』は、どんな作品ですか?
「夜のピクニック」は、水戸一高(茨城県立水戸第一高等学校)の学校行事「歩く会」が題材の作品です。全校生徒が丸1日かけて約70kmをただ歩くっていうお話で、恋愛や友情、家庭の事情といった悩みを抱えながら歩いている子がいたり、いろんなドラマが「歩く会」の中で生まれていきます。
――吉川さんは主人公・榊杏奈を演じられますね。
杏奈は高校1年生、2年生で「歩く会」を体験しているんですけど、最後の歩く会は父の仕事の都合でアメリカに引っ越してしまったので参加できなかったんです。なので、杏奈は「歩く会」に懸ける思いが人一倍強い女の子です。
――舞台の展開を教えていただけますか?
物語は高校卒業から10年後、28歳からスタートします。杏奈は高校2年生の時、同級生の融と貴子に仲良くなってもらいたくて、あるおまじないを掛けていたんです。そして、10年前の「歩く会」で何が起きたのかが舞台上で繰り広げられ、28歳になった杏奈が「あの日は何があったんですか?」「この時、こんな事があったんですね」という感じで、横の方でツッコんだり、「歩く会」について解説しながら劇が進んでいきます。最後は「まさか!?」というビックリする展開になると思いますよ。
――吉川さん自身は「歩く会」って知ってましたか?
知らなかったんですけど、学生の頃に小説「夜のピクニック」を学校の図書室で読んでいました。映画も見ていたので、茨城にはこういうイベントがあるんだって思っていましたね。
――「歩く会」について詳しく知って、どう思いましたか?
面白いなと思いました。体育館で仮眠を取るんですけど、「体育館で仮眠」ってめったにないと思うし、一晩かけて全校生徒でって、好きな先輩とか後輩がいる中、チャンスだと思うんですよね。「学校へ行こう」('97-'05年、TBS系)の屋上で叫ぶ企画みたいな、すてきなイベントだと思います!
――吉川さんが高校生に戻って、実際に参加するとしたらどうしますか?
芸能活動をしていなくて、恋愛とかが自由だったら、好きな男子に公開告白してみたいですね。歩きながらとか、体育館の寝る時とかにコソコソっとやってみたい。
――相手は先輩がいいですか?
先輩が理想です(笑)。
――理想の先輩は何部ですかね?
サッカー部とか。ただ、最初の50kmは団体歩行でクラス順に列になって歩くんですけど、残りの20kmは自由歩行なんですよ。自由歩行っていっても先頭グループはマラソン大会みたいな感じになって、運動部が上位を狙って走るから、サッカー部だと一緒に走れないかなと。なので、帰宅部でイケメンの先輩とか、一緒に走ってくれる人がいいですね(笑)。
――これまで舞台やミュージカルには出演されていますが、音楽劇というのは初めてですね。
ミュージカルもですが、音楽劇って一言一言がせりふで、気持ちをちゃんと届けられるというものなんじゃないかなとは思いますね。感情のままに歌うということで、私もどう歌ったらいいか、まだ探っている箇所もあるんですけど、苦戦しながら“歯を食いしばって”…新曲のタイトル(「歯をくいしばれっっ!」)です(笑)。
――その苦戦している歌のシーンで、お薦めや見どころはありますか?
榊杏奈としていろいろ葛藤しながら歌に入っていくソロのシーンが後半にあります。音楽劇の歌って覚えやすいし、頭に残りやすくて、見終わった後に口ずさみたくなるようなすてきな歌なので、ぜひ注意して聴いてほしいです。曲がすごくいいんですよ! うわさによると、共演者の子が私の歌うシーンで泣いてるらしくて。そのくらい共感できる、特に女の子は「つらい」って感じられると思いますね。
――劇を観ながら、登場人物を自分に置き換えられる感じなんですかね。
いろんなキャラクターがいるので、「ああいう子、いるよね」とか“学生あるある”がありますね。「校長先生のあいさつを聞いている時に、ちょっかいを出す男子」とかが、舞台上で繰り広げられています。個性あるキャラクターが勢ぞろいで、何回見ても楽しいと思います。
――吉川さんは、共演者の歌を聴いて思うところはありますか?
私が歌いたいって思う部分はたくさんあります! 私も口ずさんじゃってるので、いつでも出られるように準備はしているんですけど(笑)。
――1人2役、3役ということですね。
はい! 今回、吉川友と剣(幸)さんはずっと出ずっぱりで舞台上に立っているのですが、そういった部分では結構不安もありますね。
――やはり、出ずっぱりだと大変ですか?
大変です! ずっと舞台上で意識していなきゃいけないんです。公演中、素の吉川友に戻らないようにもっと集中力を高めていきたいです。
でも、私たちも出ずっぱりで大変なんですけど、「歩く会」なのでその場で実際に足踏みをしたりとか、歌を歌ってせりふも言って、さらにダンスもあるので、共演者の皆さんの方が大変だと思いますね。
――歌って踊ってというところは、やっぱり自信ありますか?
私は、今回の音楽劇ではクラップが中心なので、クラップで目立てる方法を考えています。方向性がバラバラになっちゃうんですけど(笑)。
「きっか、水戸でワガママBODYを絶賛増量中!」へ続く。同記事は9月13日(火)朝6:00掲載予定
9月17日(土)~25日(日)
茨城・水戸芸術館ACM劇場
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