中村倫也、女性を追い込む男に!「執着がすごい」
TBSほかにて放送中の深夜ドラマ「闇金ウシジマくん Season3」に出演する、中村倫也にインタビューを敢行!
本作は、真鍋昌平の人気コミックを原作に、山田孝之が主演を務める人気ドラマシリーズ。「10日で5割(トゴ)」という法外な金利をむしり取る闇金・カウカウファイナンスの社長・ウシジマ(山田)たちと債務者との世知辛い人間模様を描く。
中村は“原作史上最も危険”ともいわれるエピソード「洗脳くん編」で、光宗薫演じるまゆみを暴力で家族ごと支配しマインドコントロールしていく男・神堂を演じる。
――本作に出ることが決まった時の率直なご感想は?
「やばっ!」って思いましたね(笑)。去年の春にドラマ(「REPLAY&DESTROY」)でご一緒して、それからたまに飲みに行ったりしていたので、すぐに(山田)孝之くんにメールをしたら「お!」って言われました(笑)。
“ウシジマくん”の作品は面白おかしく、いとおしく、どうしようもなく駄目で人間っぽい欲にまみれた人がいっぱい出るので、そういうところに(自身が演じる)神堂っていう全部をひっかきまわしていくようなキャラクターで出るのでとても楽しみでした。
ずっと見ていた“ウシジマくん”の世界観に自分が入るって言うのもワクワクしました。
――異様なキャラクターである神堂を演じてみていかがですか?
最初始まってから中盤まで、神堂は異様な、変な何かを小出しにしてくので、そこで視聴者の方の興味が持続すればいいなって監督と話し合いながらやってました。
どの作品、どの役をやる時もそうなんですけど、歩き方や姿勢とかフィジカルに役の生きざまが出てくると思うんです。
今回、(神堂は)変なキャラクターなので、ナチュラルじゃない違和感というかそういう(変な)ところを遊びながら演じてましたね。
神堂がどうしてこんなふうになったかは分からないですけど、きっとすごいナイーブというか弱いやつだと思うんですよね。だから(相手の全てを)自分の世界に置き換えたかった。他人の脳みそを自分の都合のいいように書き換えることに対する執着や情熱はものすごいなと思います。
――洗脳する役柄ということで何か準備したことはありますか?
洗脳の仕方みたいなことを本とかで勉強しましたね。いろいろ勉強していると、理にかなったことをやってるんですよね。例えば言い方伝え方を一個一個どう作用させるかを考えながらやってました。
芝居って基本は相手に何をぶつけるか相手をどう変えたくて役が動いてるのかっていうことだと思うので、そういう意味では洗脳という行為は難易度が高かったですね。
神堂の言ってることややってることは裏の裏くらいまで常に(思惑が)あるキャラクターだったので、そこは慎重に読み取ろうと思って演じました。
――演じていて楽しかった部分はありますか?
(神堂は)人に作用していくということを意識して生きている人物なので、そこを役者として芝居の奥深さとかを感じながらやれたのが楽しかったです。
どっちかというとそういう理解できないようなところをいっぱい持った人物を追い掛けて模索していく作業で、苦しくもあるんですがやりがいがあって楽しいなと。
クスッと笑えるようなところもスタッフさんや共演者と一緒に楽しみながら作れました。
――ご一緒のシーンが多い光宗さんの印象はいかがですか?
ものすごい努力家なんだなと思いました。すごくシャイで人見知りでどちらかというと不器用なタイプなんですけど、その根っこにあるものが真面目な努力家だなと。その様子を見て、どうにかしてまゆみというキャラクターが追い込まれていくような芝居がしたいなと思ってやってました。実際ものすごいことになってます(笑)。
――作品の見どころは?
“ウシジマくん”っていう作品は、欲がダイレクトに出まくってるキャラクターがいっぱい出ているので、見てて楽しめると思います。より動物に近いというか。自分が(いち視聴者として)見ていた時もそういうところを楽しみにしてました。
あと、神堂自身を楽しんで見られるように作られているので「神堂って何なんだろう」って思ってくれればと思います(笑)。
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