新山詩織、「古都」京都プレミアで優しい歌声を響かせる
11月26日(土)に京都先行、12月3日(土)より全国公開される、松雪泰子主演映画「古都」の京都プレミアイベントが行われ、エンディング曲を担当したシンガーシングライター・新山詩織が、主演の松雪とYuki Saito監督と共に登壇した。
本映画は'62年に新潮社より刊行された川端康成「古都」の現代版として、原作では描かれなかった、大人になった主人公たちの物語として映像化されたもの。
京都伝統の呉服屋で生きる姉と北山杉の里で働く双子の妹を主演の松雪が一人二役で演じ、それぞれの娘役で橋本愛と成海璃子が共演。その他、伊原剛志、奥田瑛二ら豪華キャストが脇を固める。
川端が執筆のために宿泊していた京都・ウェスティン都ホテルでのプレミアイベントは、まさに日本の和が結集した“ほんまもん”のステージで行われ、エンディング曲となっている新山は中島みゆきの名曲「糸」を伸びやかに歌い上げ、会場の注目を集めた。
一人二役に挑んだ主演の松雪は「京都に暮らしているわけではないですが、千重子と苗子という役を通して、京都に生きました。お茶や、所作、着付けなどのお稽古ごとを学び、料理はお店に伺って教わったり、この肉体を通して体現したい、表現したいと臨みました。京都で発表できることをうれしく思います」とあいさつ。
本作が商業長編デビュー作となるYuki Saito監督は「京都にある伝統文化、美しさを映画にできたら…とずっと思っていました。川端康成財団の理事を務める川端香男里さんからは『古都』を自由に映像化していい、ただし川端康成の『美の精神』だけは、今の京都をしっかり描いて、受け継ぐようにといわれたので、作品に宿る魂みたいなものを描くために全てほんまもんにこだわりました」と、力強く語る。
対して松雪は「読み返しページをめくると絵画のように広がっていく川端作品の文化の奥深さは、母である立場で若い世代にどう伝えていくか、まだ社会に出てない未知の世界をどう継承していくかと非常に難しいのですが、葛藤しながらよりよいセッションをして作品を高められたと思います」と自信のほどをのぞかせた。
そしてエンディング曲を披露した新山は「学生の時からふと耳にする、名曲『糸』は年代問わず響く曲だと思います。京都の美しい景色に優しく寄り添えるように歌わせていただきました」とみずみずしい表情で、振り返った。
もうすぐ実際に映画の中で新山の美しい歌声を聴くことができるが、それに備えて彼女の特設サイトでニューアルバムの世界観を堪能しよう。
11月30日(水)発売
■新山詩織ニューアルバム『ファインダーの向こう』特設サイト
【HP】http://niiyama-shiori.com/spcontents/finder/
■収録曲
M1「あたしはあたしのままで」
M2「Snow Smile」
M3「恋の中」
M4「糸」
M5「四丁目の交差点」
M6「Sweet Road」
M7「もう、行かなくちゃ。」
M8「名前のない手紙」
M9「部屋でのはなし。」
M10「LIFE」
M11「隣の行方」
映画「古都」
11月26日(土)京都先行公開、12月3日(土)全国公開
■新山詩織オフィシャルサイト
【HP】http://niiyama-shiori.com/