ドラマをやるなら恋愛ドロドロもの!? ハコイリムスメが語る未来像【ハコムスインタビュー後編】
11月22日(火)にシングル「ハコいっぱいのプレゼント」をリリースするアイドルグループ、ハコイリムスメ(通称:ハコムス/正式にはハコイリとムスメの間にハートマークが入る)。
「ひとりでも多くの人に聴いてほしい!」と口をそろえる鉄戸美桜(てつど・みお 16歳)、神岡実希(かみおか・みき 16歳)、我妻桃実(わがつま・ももみ 16歳)、阿部かれん(あべ・かれん 16歳)、星 里奈(ほし・りな 14歳)、吉田万葉(よしだ・まんよう 12歳)、井上姫月(いのうえ・ひるな 11歳)の7人が、アイドルとしての活動、女優業に対する思い、そして将来の目標について本音たっぷりで語ってくれた。
女優志望の女の子が集まって誕生したハコムス
――結成当初からのメンバー(神岡、鉄戸、我妻)はもともとアイドル志望ではなく女優志望だったわけですが、今のお気持ちは?
神岡実希「確かに、『アイドルになろう!』とは思っていなかったけど、興味がなかったわけでもないんです。やったことがないから不安だった…という感じですね。ぽにょ(我妻)はアイドル好きだったよね?」
我妻桃実「うん。でも、逆にアイドルが好きだったからこそ自分がやるとは思っていなかったよ。憧れの対象だったから、もし自分がアイドルになったらどうなる?っていうイメージが湧かなくて(笑)」
鉄戸美桜「そこでやっぱり、ああでもない! こうでもない!って試行錯誤はしたよね(笑)」
我妻「うん。だから最初のころは『これをやってください』って言われたことをやるだけで精いっぱいで。最近になってようやく、ライブでのパフォーマンスやMCについて自分たちで話し合って、理想に向かって動けるようになってきたんです」
神岡「自分たちがアイドルについてそんなふうに考えられるようになるなんて、想像もしてなかったよね。ハコムスとして知ったもらった上で、私たちひとりひとりのことも知ってもらえればいいかなって思います。アイドルをやりながら、お芝居もできますから」
――第2章('15年4月)から加入した阿部さん、第3章('16年4月)からの井上さん、星さん、吉田さんはそれぞれどんな思いで活動を?
阿部かれん「『アイドルになりませんか?』って言われたのは、芸能界に入ったけどまだ何もお仕事をしていないときでした。最初は、アイドルってキラキラしていていてカワイイなっていう感じだったんですけど、やってみたら大変で。テレビや舞台に出るためにどれだけの努力が必要なのかっていうのを初めて知りましたね」
星 里奈「私も同じ気持ちです。テレビとかで活躍しているアイドルの皆さんが、ステージに立つために多くの努力を重ねてファンの人たちを喜ばせているんだということが分かりました。アイドルを目指していたわけではないけど、やり始めてから歌うことが好きになって、歌っていくうちに’80年代の曲などに出会って、自分の中にある新しい一面を知ることができました」
井上姫月「私はアイドルがもともと好きだったんですよ。特に乃木坂46さんが! テレビで見て『かわいい!!』って思ってました。だから、『アイドルをやらない?』って言われた時は、乃木坂さんに近づける!って思ったんです」
神岡「すぐに『やります!』って答えたの?」
井上「そうでもないかも。私はまだ小学生だから友達と遊びたいときもあって、アイドルになったら忙しいから遊べなくなっちゃうって考えたの。やるって決めて入ってみたら、『これを覚えてください』とかいっぱい言われて、『この日にレッスンがあります』『次のレッスンはこの日です』ってレッスンばっかりで」
全員「あははは(笑)」
井上「でも、やっぱり乃木坂さんに近づきたいと思って『やります!』って言ったの」
我妻「も~、どれだけ乃木坂さんのこと好きなのよ!(笑)」
鉄戸「入る前はレッスンよりもステージに立つことのほうが多いと思ってた?」
井上「そう! でも実際はレッスンのほうが多くて、きょうも友達と遊べない、あしたも遊べない!って悲しい気持ちになったりしたんだよ。でも最近は、今日もレッスンだ~! ハコムスのメンバーに会える!って、すごい楽しいよ」
神岡「姫月はアイドルが好きだったんだよね。ハコムスは知ってた?」
井上「私が事務所でレッスンをやってたときに、実希ちゃんとぽにょちゃんが来たことがあったでしょ?」
我妻「全然覚えてない…」
井上「そのときに先生が『ハコムスの子は忙しいんだよ』って言ったから、すごいなって思ってた。…ハコムスって何?って感じだったけど」
神岡「何、それ!」
井上「でも、ぽにょちゃんが演技のレッスンをしているのを見て、演技力がすごくてビックリしたの。ハコムスっていうのもやってるし、女優もできてすごいなって。それで興味を持って、その日のうちにYoutubeを見たの」
神岡「へぇ~。ところで、私は本当にそこにいた?」
井上「…多分。ぽにょちゃんにギュッ!ってされたのは覚えてる」
神岡「ぽにょの思い出ばっかりじゃん! 里奈とは一緒にお芝居したよね。ちゃんと覚えてる?」
星「もちろん!」
吉田万葉「私はぽにょちゃんとかれんちゃんに会ったのを覚えてる! 私は歌ったり踊ったりするのが好きだったから、アイドルになれるって聞いたときはすぐに『OK~!』って言った」
全員「あははは(笑)」
吉田「私って、お芝居のセリフを覚えるのが苦手だからレッスンとかでもよく怒られてたでしょ。でも、ハコムスのみんなが歌ったり踊ったりして頭の中がパンパンなはずなのに、さらにお芝居の練習とかを夜中まで頑張っているのを知って、もっと頑張らなきゃ!って思ったんだ」
鉄戸「そう気づいたのは素晴らしいよ(笑)」
ハコムスでドラマをやるとしたら?
――井上さんが大好きな乃木坂46をはじめ、アイドルグループのメンバーが総出演するドラマもありますよね。もし、ハコムスでドラマをやるとしたらどんな作品にしたいですか?
井上「彼氏の取り合いをするドラマとか?」
我妻「ちょっと! 小学6年生だよね(笑)? なぜそのテーマ?」
神岡「姫月は“月9”とかが好きだもんね」
阿部「ちなみに、そのドラマはハコムスの全員がライバルになる設定?」
井上「そう。ひとりの男子を取り合うの」
鉄戸「え~、出たくないよ~(笑)」
阿部「出なきゃいけないなら、私は姫月のライバルの子の親友役でいいよ」
井上「でも、その親友も結局はその男の子を好きになっちゃうけどね」
星「本当に!?」
阿部「やだ~!」
吉田「最後は誰が優勝するの?」
井上「…里奈ちゃんとか」
全員「え~っ!」
星「なんで私…?」
神岡「意外過ぎるっ!」
井上「その男の子が、実はおとなしい子が好きだった、みたいな」
我妻「なるほど。姫月はガツガツし過ぎちゃうんだ(笑)」
井上「うん。それで負けちゃうの」
鉄戸「そのドラマ、きっと視聴率悪いよ…」
全員「あははは(笑)」
阿部「だったら、私は学園系の友情ドラマをやりたいな。みんな年齢が違うし学校も違うけど、あえて同じ学校で過ごすっていうのをやってみたい」
我妻「確かに、もしこのメンバーが同じクラスになったら、それぞれどんな関係になるのか興味あるね」
星「せっかくドラマをやるなら普段とは違う自分を演じてみたいなぁ。ギャップがある役だとファンの方も喜んでくれそうだから」
阿部「普段とのギャップってことなら、特撮とかは?」
吉田「それ、すっごく面白そう!」
神岡「アクションはやってみたいね」
我妻「そしたら私、怪獣やるよ!」
井上「じゃあ姫月は守られる人やる!」
阿部「姫月には“勇者”とかをやってほしいな」
星「小さい勇者だね(笑)」
井上「…よく考えたら、やっぱりそういうのよりはドロドロした恋愛ドラマがいいなぁ」
我妻「だからそれはナシで(笑)。万葉はどんなドラマがいい?」
吉田「ジャンルは分らないけど、私が演じるとしたら…モノになりたい。岩とか木とか」
阿部「なんでよ!(笑)」
星「それ、ドラマになるかな?」
鉄戸「人間は出てこないの?」
吉田「うん。万葉はやっぱり“葉っぱ”になりたい。みんなしゃべれないから、ストーリーは字幕で出るの」
星「一応、ストーリーはあるんだね(笑)」
神岡「だとしても、1分で終わっちゃうよ(笑)」
2017年――ハコムスの目標&野望
――ドラマの話はつきませんが、そろそろ…。最後に2017年の目標を教えてください。
阿部「まずは定期公演を行っているAKIBAカルチャーズ劇場を満員にしたいです。満員にして、もう違う会場に飛び出さないと無理だ!っていうぐらいにしたいですね」
井上「そうだね。やっぱり劇場を満員にして、大きいライブ会場でやってみたいなって思います。個人としては、まだ女優のお仕事とかをもらえていないので、まずはオーディションを受けて合格したいです!」
鉄戸「ハコムスにはコールが入るような曲があんまりないので、座ったまま見ていただけるような会場でやってみたいなって思っています」
神岡「となると、ホールみたいなところじゃないと無理そうだね」
鉄戸「ホール、いいね。アイドルのライブなのに座って見てもらえるようなものができたら、他のアイドルさんとは違うライブになるかなって。ハコムスには、『癒しと安らぎ、ときめきをお届けする』っていうコンセプトがありますし。あとは、MCの勉強のためにも、お笑い芸人さんと一緒にバラエティー番組をやってみたいです」
我妻「そういうことを実現するためにも、まずは『ハコいっぱいのプレゼント』のリリースを成功させて、いろんな人に知ってもらわなきゃ。個人的な目標としては来年1月に開催されるタワーレコードのレーベルの感謝祭で活躍したいなぁ」
神岡「恒例のアームレスリング大会(※タワーレコードのレーベル所属のアイドルたちが腕相撲で対決する)でしょ(笑)」
我妻「そうだね(笑)。わりと筋肉質なので『それを生かして、アームレスリング大会で優勝できればいいね』って言われるんです。だから筋トレを始めたんですけど、あまりにも早く筋肉がついてすでに衣装が入りにくくなっちゃって…(苦笑)。ちょっとセーブをしつつ優勝を目指します! そういう場とかで、ハコムスの知名度をあげていきたい」
吉田「ハコムスの知名度を上げるために、ツイッターとかの告知を頑張ります。イベントとかの告知もかまずに言えるように頑張ります! 個人としては、ミュージカルが大好きなので、そういうお仕事をいただけたらそっちも頑張ります!」
神岡「私も来年は自分が出演する映画が公開されることもあるので、女優として活動の幅を広げていきたいですね。ハコムスとしては、とにかくたくさんの方に知ってもらって、女の子のファンを増やしたいです。女の子が来やすいライブになるように工夫したり、グッズとかもかわいいものを作ったりして」
星「女の子のファンを増やしたり、たくさんの方に知ってもらうためにも、やれることは何でも挑戦していきたいです。きっと、自分の想像とは違う未来が待っているはずなので、いろんな可能性の道が開けたらいいなって思います」
神岡「可能性ってことなら、ツアーをやってみたくない?」
阿部「いいね! 地元の大阪でやりたい!」
星「全国を回ってみたいな」
井上「全国ツアーって、乃木坂さんみたい」
吉田「乃木坂さん、本当に好きなんだね(笑)。せっかくだから海外にも行きたいよね」
鉄戸「それでAKIBAカルチャーズ劇場で凱旋ライブとか?」
我妻「凱旋ライブ! カッコいいね!」
※取材・文=大小田真
シングル「ハコいっぱいのプレゼント」
発売日:11月22日(火)発売
種別および価格:通常盤A、B、C 各1200円(税込)
発売元:PENGUIN DISC
●PROFILE
2014年7月に結成。メンバーの入れ替わりを経て、現在は11歳から17歳のメンバー8人で活動中。見る人に「癒しとトキメキを与える」こと、「女の子本来の可愛らしさ」を表現することをコンセプトとして掲げている。東京・秋葉原にあるAKIBAカルチャーズ劇場で行われる定期公演では、おニャン子クラブ、CoCoといった1980~’90年代のアイドルソングをカバーするほか、オリジナル曲も披露。また女優志望のメンバーが集まっていることもあり、公演内では「劇団ハコムス」のコーナーがあり寸劇にも挑戦している