“追い詰められる役が日本一似合う”藤原竜也が主演男優賞を受賞!
'16年夏クールにかけて放送されたドラマを対象に開催した「第90回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の全8部門の優秀賞が決定した。
今世紀の朝ドラで歴代3位となる平均視聴率を誇った、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)。小橋家の三姉妹それぞれの幸せを描いた同作は、助演男優賞、脚本賞、ドラマソング賞の3冠を獲得。一方、7月クールのドラマは平均視聴率15%を超えるヒット作こそ出なかったものの、「家売るオンナ」(日本テレビ系)が作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞の4冠で圧勝した。
「とと姉ちゃん」「家売るオンナ」が強さを見せる中、作品賞で3位にランクインした「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系)では、主演を務めた藤原竜也が、“追い詰められる役が日本一似合う”など、そのはまり具合を称賛する声が多く、主演男優賞を受賞した。
とにかく現場が楽しかった
藤原は「すごくうれしいです。僕以上に喜んでくださった鈴木亜希乃プロデューサーをはじめ、佐藤東弥監督、現場で共に作り上げていった多くのスタッフの方々・共演者の方々に感謝しなければなりません。そして何より、僕に投票してくださった視聴者の方々に、心より感謝しています」と喜びを表し、「ドラマは斬新な企画で、僕たち俳優陣も先の展開を聞かされないストーリーでした。とにかく3カ月間、現場にいることが楽しかったですね。新しいモノに挑戦するということはリスクも伴いますが、今作は非常にいい挑戦だったなと思っています」と振り返った。
また、ドラマ撮影中は「先の読めない緊迫の展開で、玉山鉄二君演じる親友の小山内に裏切られたときは、『つらいな…』という思いがありましたけれど、最終的にいい信頼関係で結ばれた2人になっていたので、僕自身救われました(笑)。
ドラマの内容はシリアスでしたが、撮影現場以外の場所でも、ヒロミさんを中心に、みんなでよく食事に行って集まったりしていて、楽しかったですね。玉山君もそうですけれど、先輩の方々がこのチームをうまくまとめてくださったと感じています」としみじみ。
伊野尾くんを応援しています!
一方、藤原演じる藤堂新一を陥れていた日下瑛治役を演じた伊野尾慧については「伊野尾くんが助演男優賞で2位だったことは、僕にとっては悔しさでいっぱいです。伊野尾くんがこのドラマを経て、俳優としても次なるステップに進んでいくことを、一ファンとして応援しています(笑)。3カ月間ご視聴いただきまして、ありがとうございました!」と締めくくった。
【ザテレビジョンドラマアカデミー賞とは】国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNO.1を決定する特集です。'94年の4月クールからスタートし、クールごと年4回行ってきた「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」は23年目に突入。現在は、最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞、脚本賞、監督賞、ザテレビジョン特別賞の全9部門を、さまざまな観点から選出し、表彰いたします。※作品賞からドラマソング賞までの6部門は読者票と、審査員票(5人)、TV記者票(編集部員計15人)の3者の割合が均等になるように票を集計して、選定。脚本賞、監督賞の2部門は前述の審査員と弊誌編集部員が投票して決定。ザテレビジョン特別賞においては合議の上、選出しました。