長谷川博己、「獄門島」金田一耕助役への思いを語る!
11月19日(土)夜8時より放送されるSPドラマ「獄門島」(NHK BSプレミアム)で長谷川博己が金田一耕助を演じる。
本作で金田一は、瀬戸内海に浮かぶ不気味な島「獄門島」を訪れ、俳句に見立てて発生する連続殺人事件の謎に挑む。映画やテレビで石坂浩二や古谷一行ら名優たちが演じてきた名探偵・金田一耕助役に挑んだ長谷川に、今回の出演について話を聞いた。
――数ある横溝正史作品の中でも人気の高い「獄門島」ですが、出演の話が来たときの感想をお聞かせください。
日本を代表する探偵シリーズで、しかも歴代の金田一アクターの中にで自分の名前が連なると思うとすごく光栄です。同時に、市川崑監督の映画「獄門島」('77年)が好きだったので、この作品をやるということはかなり大変なことだぞとも思いました。
――今回の金田一耕助は、従来の金田一耕助像とはかなり違うとのことでしたが…。
僕の中で、市川監督たちがつくり上げてきた金田一のイメージが強かったのですが、今回の金田一は、ずばずばといろんなことをしゃべるし、割とエキセントリックです。また今回、山の中を猛スピードで走り回る撮影があったので、ゲタではなくブーツを履いています。
――金田一耕助像を作り上げていく中で心掛けたことはありますか?
新潟県の佐渡島という特別なロケーションで演じていく中に何かキャラクターが生まれてくるかな、という気持ちで演じていました。また、佐渡島の清水寺(せいすいじ)でクライマックスのシーンを撮影でき、神聖な場所で芝居をするような“俳優の原点”に戻れた感じがします。それがどういうふうに映像に映っているのか見るのが楽しみです。
―――探偵を演じることに、役者として興奮を覚えたりするものなのでしょうか。
探偵役はすごく面白いですよね。もし役者じゃなかったら探偵をやりたい。いろいろ変装できて楽しいでしょうし。どこかアウトローな探偵というものがすごく好きです。
――ことし10月まで放送された「夏目漱石の妻」(NHK総合)の漱石役が非常に好評でした。漱石に続いて、金田一耕助という有名なキャラクターを演じるというところで何か思うことはありますか? また、来年は40歳になる節目の年にあたりますが…。
役者として、こんなに運を使っていいのかな、という思いはあります(笑)。夏目漱石にせよ、金田一耕助にせよ、映画「シン・ゴジラ」の主役をやらせていただいたにせよ、良い作品に恵まれすぎてしまったので、ゆっくりやっていこうかなと思っています。
11月19日(土)夜8:00-10:00
NHK BSプレミアムにて放送