オダギリジョー、パク・クネ氏にラブコール!?
日本で大ヒット公開中の「続・深夜食堂」が、12月30日(金)に公開を控える台湾にてプレミア上映会&舞台あいさつを行い、警官・小暮役のオダギリジョーと、松岡錠司監督が登壇した。
11月27日に現地入りした、オダギリジョーと松岡監督は空港で待ち構えていた100人以上のファンや報道陣に囲まれるという、熱烈歓迎を受けた。
翌28日に行われた記者会見では、台湾国内主要媒体50社以上、100人以上の報道陣が詰め掛け、街中ではラッピングバスが走り、映画館の装飾も豪華そのもの。台湾での注目度の高さが見て取れるものとなった。
ホテル内に設けられた会見会場には、台湾のテレビ局、新聞社、雑誌社といった主要媒体50社以上、100人を超える報道陣が詰め掛け、熱気あふれる中、記者会見が行われた。
想像を超えるマスコミの数に松岡監督は「こんなに皆さんが集まってくれてびっくりしてますが、本日はよろしくお願いいたします」と驚きながらあいさつし、オダギリも「久しぶりに、台湾へ来られてとてもうれしく思っております。お手柔らかにお願いします」と和やかにあいさつし、会見がスタート。
会見の質疑応答は以下の通り。
――オダギリさんは7年前に台湾にいらしていますね。
オダギリ:7年前はバタバタで、ただ食べて飲んだ記憶しかないんです。だから、今回はいろんなことがフレッシュに感じられて、食べるものが全ておいしいし、ホテルからの景色もすごく良くて、台湾をエンジョイして、好きになっています。
――監督は、初めて台湾にいらしたのはいつですか? 台湾はいかがですか?
松岡:'91年に初めて台湾に来ました。25年前ですね。いつ来てもそうなんですが、肌が合うというか…。今回は行けてないんですが、チョウフンや温泉とかいろいろな所に行きました。街も料理も、雰囲気も肌が合うんです。好きです。
――毎回、いろいろなゲスト、俳優が出ますが、続編が今度できたら、どんな俳優をキャスティングしたいですか?
松岡:台湾の方ですと、チャン・チェン。「クー嶺街少年殺人事件」を見て、昔から素晴らしい俳優だと思ってました。
――もし、深夜食堂が続編になったら、どんな俳優さんと共演してみたいですかね?
オダギリ:うーん…、今だと、パク・クネさんですかね(笑)。面白いんじゃないですかね。今、話題の方ですしね。
――今回台湾に来ておいしいと思った料理はありますか。ビンロウは試されましたか?
松岡:初めて来たときに食べたんですが、ビンロウを食べて唾を吐くと赤い血のような液体が出ますよね。それを道で見た時に台湾の人はいつもすごいけんかをしているんだなと誤解しました(笑)。試してみて、疲れている時に血の巡りが良くなるような感じがしました。
オダギリ:昨晩、7年前のニュースを見せていただいたんですが、食べたと書いてありました(笑)。それ以来食べてないですね。
――お互いのことを料理に例えるとどういう料理ですか?
オダギリ:僕はおそらくさっぱり系でしょ?
松岡:う~ん、スープかな。あっさりしているけどすごくだしの効いているやつね。
オダギリ:監督は魚系なんですよね。
松岡:昨日食べたやつじゃねえか!!
――最後に映画の見どころを教えてください。
オダギリ:心温まる、どこにでもあるような日常を見せてくれる映画だと思います。日本のお話なんだけど、もちろん台湾でも隣でも起こっているような話だと思うし、食べ物を通してそれぞれが思い出を持っている所も共通していると思う。とにかく優しい気持ちになるいい映画だと思うので応援してください。
松岡:日本でも台湾でも同じだと思いますが、なかなか人生ってのはうまくいかないんですよね。そういう中でも人々は生きていこうとする。この映画はそういう人たちに向けての応援歌なんです。気取ってもいないし。温かい。今回は前回に増してよりおなかが空くと思います。ぜひ楽しんで見ていただければありがたいです。
なお、会見の後に行われたプレミア上映は、西門と呼ばれる多くの若者が集うエリアの劇場で行われ、キャパ約500席のIMAXシアターと大きなシアターにもかかわらず、満席だった。日本の客層がシニア層が多い中、20~30代mの客層が中心となり、大きな盛り上がりを見せる。
松岡監督が演出するクスリと笑えるようなシーンでは、会場内で大きな笑いが起き、演出の狙いが合致。また、日本の観客と同様に、笑いはもちろん、涙を流す人も続出した。
そして、上映が終わるやいなや、会場中が拍手喝采。最高潮の盛り上がりを見せる中、オダギリ、松岡監督が登壇し、映画を見終わった観客たちの質問にも答えた。
公開中
※台湾では12月30日(木)に公開