――音楽に乗せて表現するという点では、3月にミュージカル「AKB49~恋愛禁止条例~」で主人公の男子高校生・浦山実を演じました。
男の子を演じるために髪をバッサリと切りました。演技で悩んでいた分、役に近付いた感じがしてうれしかったです。
――演技で言えば、「痛快TV スカッとジャパン」(毎週月曜夜7:57-8:54、フジ系)のショートドラマにも出演されました。表現を楽しむ幅が広がったんじゃないでしょうか?
自分が経験していないことを役としてできることが、今はすごく新鮮に感じます。合コンとか恋とか、自分ができないことをできるというのは夢がありますよね。以前は自分のことをあまり好きじゃないからそう思っていましたけど、最近は自分の意思がちゃんとしていないとお芝居がふわっとしてしまうことに気付いたので、自分が嫌いだから他の人になることを楽しむのではなくて、今は自分を好きになりながら役に近付く時間も楽しむというのが理想です。“人に頼る”ことができるようになったのもお芝居がきっかけでした。
――そのきっかけとは?
それが「AKB49」のミュージカルだったんです。演出家さんに「おまえは一人でやってる」って最後まで怒られて、「何でこんなに一生懸命なのに『一人でやってる』って言われるんだろう」って、真意が分からなかったんです。元々人に頼ることが苦手だったので、怒られたことの意味になかなか気付けなかったんですけど、人に頼らないとお芝居はできないんだということを知って、人に頼ることって大事なんだと思いました。
“頑張る”って“自分一人で頑張る”ということだと思っていたので、それに気付いたことが総選挙にもつながったんだと思います。今年はお芝居でいろいろなことに気付いて、ファンの方とも絆を深めることができました。
――お芝居から総選挙といい流れできて、’17年に何かしたいことはありますか?
うーん、したいことですか…。
――今回お話を聞くに当たっていろいろ拝見したところ、「無人島に行きたい」というのが気になったのですが。
無人島にはずっと行きたいと思っていて、そういうロケにも挑戦したいんです。一人旅が好きなので、一般的な旅だったり無人島だったり、個人的に行きたいと思っているんですけど、どうせ無人島に行くんだったらカメラが回っていたらうれしいですね(笑)。自分に足りないものに気付かされると思うんですけど、最近は“素”を出すことに抵抗がなくなってきたので、どうなるのか試してみたいです。
――無人島以外で旅してみたいところはありますか?
中国語を勉強したので中国に行ってみたいですね。ニュアンスとか、行って初めて分かることもあると思います。中国語ってちょっとした違いで伝わらなかったりするので、勉強してきたことがあまり生かせなくて悩むでしょうけど、言語は使ってこそだと思うので、現地で使ってどんどん自分のものにしていきたいです。私は追い込まれないとやらないタイプなので、中国に行って、中国語で話さないとどうにもならないという状況に置かれて身に付くものがあると思います。追い込まれたいです、だから無人島に行きたいんですかね?(笑)。
12月21日(水)発売