新山詩織、ツアーファイナルで力強い歌声を響かせる!
来月には21歳になる新山。「次の曲はちょっとだけ背伸びをして大人な雰囲気でお届けしたいと思います」と語り、「午後3時」をジャズっぽくセクシーにパフォーマンス。ステージ左右に設置された台に上がり、軽快なステップを踏んで大人な新山を見せつける。
続く「絶対」では、圧倒的な声量で冒頭をアカペラで歌い出し、満員のO-EASTに美しい新山の声が響き渡る。その後ピアノとアコースティックギターのシンプルな構成から入る鉄板スタイルで、彼女の真骨頂ともいうべき透き通ったパワフルな歌声を存分に生かし、ファンを圧倒した。
さらに中島みゆきの名曲をカバーした「糸」では、耳なじみの良いメロディーを殺さない、優しいサウンドに優しい歌声でじっくりと聴かせ、一転して「四丁目の交差点」では手拍子をはやしたて、会場が1つになる演出でいろいろな色を見せる。
後半戦へ向け、新山が衣装チェンジをする間に「ファインダーの向こう」にちなんで新山が全国ツアーなどで撮影してきたInstagramの写真が両サイドのモニターに映し出されると、会場は感嘆の声や笑い声に包まれる。
衣装チェンジを終えた新山は、ステージに現れるとバンドメンバーを紹介。新山が「お客さんも手拍子で!」と誘い、観客も軽快なリズムで手拍子し、その流れのまま「Sweet Road」「Snow Smile」と続けた。
「Snow Smile」では、神秘的な配色のライトアップで冬のメロディーを爽やかに歌い上げると、今度は「いけますかー!?」と勢いよくファンたちをあおり、カラフルなライトアップで「Everybody say yeah」へ。新山のコールからバンドメンバーも観客も「Everybody say yeah」を復唱し、一気に会場のボルテージはマックスに。
新山とギター&ベースがステージ最前線でセッションし、観客席最前列の観衆を中心に大歓声が起こった。
そして、白のツアータオルを新山がおもむろに掲げると、待ってましたとばかりに観客たちもおのおののツアータオルを頭上に掲げ、静かに時を待つ。そしてロックサウンドの「Dear friend」が流れると、新山がタオルを振り回し、観客たちもそれに応えてタオルを振り回す。
流れるようなステージを繰り広げ、そのままの勢いで「Don't Cry」も攻めのパフォーマンス。曲中、「Don't Cry~♪」の部分を「みんなで一緒に歌ってみましょうか~!」と観客にお願いし、声が小さいと見るや、「今だけもっと声を出してみませんか!?」とさらにあおり会場全体で合唱。
これには感激の面持ちの新山が「ありがとう!」と言い、きれいにまとめると、「LIFE」では透き通ったハイトーンボイスで歌い上げ、「皆さん本当にありがとうございました。最後はこの曲で、皆さんも一緒に歌ってください!」と語り、「隣の行方」を歌いだす。
夕暮れの切ない雰囲気を思わせるサウンドから、ギターを抱え、弾きながら両サイドの観客に深々とおじぎをし、何度も何度も感謝の思いを込めて、本編が終了した。