大奥 第一章のあらすじ一覧
隼人(金子昇)が斬られたとの噂を聞き、お万(瀬戸朝香)は家光(西島秀俊)を問いただす。その必死なさまに家光は嫉妬し、自分が成敗したと偽る。一方、お楽(京野ことみ)が妊娠中毒症で臥(ふ)せる間、お夏(野波麻帆)と新しい側室・おりさ(末永遥)が見栄の張り合いから騒ぎを起こす。春日局(松下由樹)は謹慎を命じるが、お万の助言で2人の罪を解く。隼人の死で悲しみに沈むお万は、ニ度と公の場に出ないと宣言。春日局は願いを許さず、なおもお方を寝屋へ導こうとするが、見かねたお玉(星野真里)が家光の待つ寝屋へ向かう。
家光(西島秀俊)が、天然痘で病に伏した。お万(瀬戸朝香)は隼人(金子昇)と密会し、このすきに春日局(松下由樹) の追っ手から逃げるよう説得する。その後、死を覚悟した家光はお万を呼び、これまでのことを謝罪。必死に家光を看病する春日局は、家光のお万への愛情に嫉妬する。やがて、家光が危篤に。その夜、お江与(高島礼子)の幻を見た春日局は、家光を助けてほしいと泣いて懇願。家光は奇跡的に一命を取りとめる。ほどなく快癒した家光は、お夏(野波麻帆)と寝間をともに。懐妊を強く願うお夏に、家光は驚く。
おらん改めお楽(京野ことみ)と、お夏(野波麻帆)が家光(西島秀俊)の側室に。寂しそうなお楽を見かねたお万(瀬戸朝香)は、身内との面会を許可するよう願い出るが、春日局(松下由樹)は冷たく一蹴する。その後、家光との初夜を迎えたお楽は、緊張のあまり家光を拒否。お楽の失態を知った春日局は、すぐさま家光のもとにお夏を出向かせる。だが、家光は複数の側室と関係をもちつつも、お万にのみ心を許していた。春日局は、公家出身のお万が子を宿さぬよう、懐妊を阻む薬をお万に盛る。やがて、お楽の懐妊が判明する。
春日局(松下由樹)は町娘・おらん(京野ことみ)を見そめ、おらんを大奥に召し抱えたいと申し出る。おらんは迷うが、家族のため大奥に入ろうと決意。さらに、おらんの友人・お夏(野波麻帆)も大奥に勤めたいと春日局に直訴する。一方、お万(瀬戸朝香)は、大奥に勤める女中らのせめてもの楽しみにと、女官らに着物を献上。華美を戒める法度を出していた春日局は、お万のかってな行動に腹をたて、家光(西島秀俊)の側室を新たに迎えることを意地悪く告げる。そんな中、楽士の隼人(金子昇)は、城内の座敷牢で、やつれはてた姉・おゆき(遠山景織子)を発見する。
家光(西島秀俊)は三代将軍に就任し、公家の姫・孝子(木村多江)をめとる。おふく(松下由樹)は、大奥総取締役として権力を掌握し、得意の絶頂にいた。だが、家光が男色という噂が流れ、お江与(高島礼子)はおふくに「将軍家より先に忠長(浜田学)が世継ぎをつくる」と宣戦布告。おふくが家光を問い詰めると、家光はおふくの説教がましさに反発して噂を否定せず、おふくを動揺させる。そんな中、家光は、正勝(榊英雄)を伴って忍びで参加した祭りで男に刃物で襲われる。男の正体は正利(杉崎政宏)だった。
おふく(松下由樹)は、内密に駿府の家康(藤田まこと)を訪問。お江与(高島礼子)が次男の国松(長島弘宜)を溺愛するため、竹千代(須賀健太)が軽んじられていると、世継ぎをめぐる内紛を訴える。だが家康は、乳母の身分で出すぎた申し出をするなとおふくを叱責。おふくは落胆し江戸に戻る。その後、家康が江戸城を来訪。家康は秀忠(渡辺いっけい)やお江与の前で、世継ぎは竹千代だと明言する。同じころ、おふくの元夫・稲葉正成(神保悟志)が、三男・正利(小阪風真)を国松に仕えさせたいと、おふくに口利きを頼みに来る。
お江与(高島礼子)が、第二子を身ごもっていると発覚。男子が生まれれば、いずれ竹千代(須賀健太)と将軍の座を争うことを予感し、おふく (松下由樹)は激しく動揺する。やがてお江与に男子が誕生。お江与は竹千代にますます冷たく当たり、次男・国松(長島弘宜)を溺愛する。ある日「コイが好き」というお江与のことばを聞いた竹千代は、コイの絵を描くことに没頭。竹千代の画才におふくは感服する。そんな中、世継ぎは国松に内定したとの噂が知れ渡り、不安に駆られたおふくは秀忠(渡辺いっけい)に相談する。
’03年放送の「大奥」から時代をさかのぼり、春日局(かすがのつぼね)の活躍を中心に大奥の創生期を描く。 慶長7年(1602年)、おふく=のちの春日局(松下由樹)は、美濃の山里で3人の幼い息子を抱え、夫の稲葉正成(神保悟志)に仕えていた。だがある夜、夫の妾・ともえ(ひふみかおり)を刺してしまい、夫に離縁状をたたきつけられる。子を残し里を追われ、悲嘆に暮れるおふくは、京の三条西家へ身を寄せた。そんな中、将軍の乳母を募る高札を見たおふくは、三条西家に推薦状をもらい面接に挑む。