BLACK LAGOON Roberta's Blood Trailのあらすじ
キャクストンら米軍部隊を乗せロアナプラを出港したラグーン号は、ジャングルの奥深く、彼らの作戦の最終目的地である“黄金の三角地帯”へと向かっていた。しかし、そこには復讐(ふくしゅう)を誓うロベルタが待ち構えている事は確実だった。思惑のままにここまで事態を進めてきたロックは、決着の鍵であるガルシアに最後の策を仕向ける。ロベルタを救い出す為、ガルシアは自らの命を賭けるかもしれない手段を受け入れ、ファビオラと共に戦場へと足を踏み入れた。その頃、ファビオラとの対峙(たいじ)で過去の記憶にまで踏み込まれたレヴィは、ロックへとその銃口を向ける。ベネズエラでの爆破テロに始まり、悪徳の都ロアナプラの無法者たちを巻き込んだ死の舞踏、ついに決着の時。それぞれの決意を込めた銃弾が解き放たれる。
キャクストンら米軍部隊を追いつめ、マフィアやカマラサたちを撃破したロベルタだったが、狂気にとらわれた彼女はもはや眼前に現れたガルシアもファビオラも正しく認識する事はできなかった。激しい戦闘の中でガルシアはキャクストンの部隊に危機を救われる。しかし父の敵である事に気がついたガルシアは銃を手に取るが、それが本当に正しい事なのか答えを出せずにいた。そんな中、ロベルタの追撃を受けるキャクストンらの前にバラライカ率いる遊撃隊が現れる。バラライカは戦闘に加わり、かつてより抱いていたその心情をキャクストンに吐露するのだった。一方、ロックは推移する状況を冷静に見極め、自らの思惑にラグーン号もガルシアも巻き込んでいく。ついに事件は最終局面に向かう。
ロベルタの足取りをつかんだロックだったが、時を同じくしてコロンビア・カルテルのマフィアとカマラサ率いる部隊も行動を開始していた。街の不穏な空気を感じ取っていたキャクストンはマフィアらを迎撃しロアナプラからの脱出を図る。その時、ロベルタは復讐の標的である米特殊部隊の前にその姿を現した。対物ライフルでの遠距離攻撃で退路を断ち、キャクストンらを追いつめて行くロベルタとその後を追うガルシアたち。ロベルタ、そしてレヴィらによって次々と死体の山が築かれて行くのだった。そんな中、ロベルタとかつての彼女の同胞カマラサの対決に遭遇してしまったガルシアは、ロベルタの暴力と狂気を目撃する。
主人の復讐(ふくしゅう)を誓いロアナプラに潜伏したロベルタの捜索を依頼されたロックは、ダッチらの反対にもかかわらずそれを引き受けた。しかし、命に関わる問題とあって街の人々の口は固く、調査は進展しない。それでも、様々な勢力とロアナプラの微妙なパワーバランスが絡み合う今回の件を、ロックは“おもしろい”と感じ始めていた。張、バラライカらマフィア勢力もまた会合のかい無く、それぞれの主張の下に戦いへと向かっていく。タイムリミットが迫る中で、ロックはレヴィに助力を頼み、自らの心情をレヴィに吐露するのだった。そして、街の異変に気付き始めたキャクストンとの戦いへの準備を着々と進めるロベルタ。激突の瞬間はもうすぐそこまで迫っていた。
かつてロアナプラの街を震撼(しんかん)させたメイド・ロベルタと、その主人ガルシアは故郷ベネズエラで平穏な日々を過ごしていたが、ガルシアに父ディエゴが爆殺されるという事件が起こり、復讐を誓ったロベルタはガルシアの元から姿を消してしまう。その頃、ロアナプラのラグーン商会に「変わった客を扱っていないか」という妙な問い合わせが増えていたが、その正体があの“ロベルタ”ではないかとのうわさで街中がざわめき始めた頃、ロックたちの前にガルシアの使いとして新たなメイドが現れたのだった。様々な組織と思惑をはらんだ、壮大な復讐(ふくしゅう)劇の幕が開く。そして、ロックは望まぬままその渦中に巻き込まれていく。