新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL(アンダーセブンティーンワールドカップセミファイナル)のあらすじ
【最終回】S1(シングルスワン)はタイブレークへともつれ込む。一つのミスが勝敗を左右する緊迫感の中、容赦ないボルクの攻勢に、平等院は「命を懸ける」気迫で挑む。両者一歩も譲らないまま、ついにファイナルセットを迎える。ベンチに戻ってきた平等院が既に限界を超えていることは明らかだった。平等院はリョーマと徳川を呼び寄せると、「日本を任せたぞ」と二人に言い残し最後の戦いへと歩み出す。
両チーム、決勝進出の行方は S1(シングルスワン)に託される。ドイツは世界最強の男・ボルク、対するは、日本代表を率いる男・平等院だった。平等院は世界を武者修行として渡り歩き、猛者たちと戦いを繰り返す中で身に着けた数々の技を繰り出していく。ボルクはそれに対応する。まさに“世界最高峰の一戦”に恥じない互角の戦い。しかし、試合を見つめるリョーマたちは異変に気付く。平等院は、同じ言葉・同じ技。それもボルクに返された技を繰り返しているようだった。
土壇場で意識を回復した切原のファインプレーにより、試合はファイナルセットまで持ちこまれる。ジークフリートも回復し、再びダブルスとしての戦いが始まる。種ヶ島は挑発で“悪魔(デビル)化”しそうな切原をコントロールしていく。切原の“集中爆発(バースト)”と種ヶ島の“不会無(ふえむ)”がかみ合い、日本ペアは有利に試合を進める。だが、ドイツペアが発動した“存在境界(ザイングレンツェ)”により、日本ペアは絶体絶命の窮地に陥ってしまう。
D1(ダブルスワン)は、両チーム共にパートナーを欠いた状態で、種ヶ島とビスマルクによる戦いが続く。種ヶ島の狙いは、リターンゲームがとれない以上、試合をタイブレークに持ち込み、サービスゲームをキープして勝利するといものだった。だが、日本のベンチで乾が「タイブレークはまずい」とつぶやく。ビスマルクはタイブレーク勝率100%であり、“ミスター・タイブレーク”の異名を持っていた。
ジークフリートを圧倒する切原の“集中爆発(バースト)”だが、持つのはわずか10秒だった。切原は猛チャージを掛けた勝負を挑んでくる。だが、手塚の台頭により諦めかけていた準決勝メンバーへ選抜されたジークフリートの闘志は、やがて“集中爆発(バースト)”を抑え込み始める。さらに、ジークフリートは切原を挑発し、あえて“悪魔(デビル)化”させる。それはビスマルクから授けられた作戦だった。






























