ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞 受賞インタビュー

撮影=大石隼士

カルテット

この後も何度も見返す唯一のドラマになるんじゃないかな(佐野亜裕美P)

「坂元(裕二)さんとのお仕事するのを夢見てから今日まで、4年かかりました」とおっしゃっていましたが、実際に坂元さんとお仕事をされて見ての感想をお願いします。
やっぱりすごい方だなーというのが率直なところです。普通、ドラマは企画が先に決まって、その企画を誰に演じてほしいかを考えてキャスティングすることが王道のやり方だと思うんですけど、今回は先にざっくりとした企画で4人をキャスティングして。この4人で何やったら面白いかなと、いろいろ考えて、話し合って、変えていきました。それは坂元さんという人がキャストに当て書きをされる方で、その芝居を引き出す力がすごいんです。そこに対する信頼感があるので、こういう特別なつくり方をさせてもらえたなと思っています。
4人以外でも、宮藤官九郎さんやもたいまさこさん、吉岡里帆さんとかみんなそれぞれがこれまでのイメージ通りの役ではなくて、ちょっと違う新たな魅力を引き出せたというころが一番うれしいです。坂元さんという人に導いてもらって、そういう作品が作れたんじゃないかなと思っています。得難い経験をさせてもらったなと、とても幸せな思いでした。
SNSで話題になった要因はなんだと思いますか?
そうですね、漠然とテレビの前にいる視聴者に分かりやすく伝えようということではなくて、具体的な一人の観客をイメージしていました。私は表現というのは、生きにくい思いをしている人の背中を押すものでなければならないと常々思っているんですけど、それを正面から考えたドラマだったなと思っていて。いつでも明るく元気で、何の悩みもない人が「カルテット」を見ても、たぶん面白くないと思うんですね。そんな人はいないと思いますが…。みんな、それぞれ心にいろいろなものを抱えていると思うんですけど、そういう何かを刺激するドラマだったのかなと思っています。
SNSの反響や視聴者の声をドラマに取り入れたところはありますか?
いや、それは特にありませんが、坂元さんはできあがった映像を見て、それを台本にフィードバックして下さるので、こんなときにこんな表情をされるのかとか、こういうお芝居をされるのか、などを見て、台本に活かされたという感じがしています。台本は役者さんやスタッフに対するラブレターかつ挑戦状みたいなところがあるので、台本がある意味で進化していくのを緊張感を持って受け止め、ワクワクしながら映像にしていきました。
一番印象的だったシーンやせりふを教えてください
いやー!何ですかね。どの話もそれぞれに大好きですが、第6話は特別で、あの巻夫婦がいかにして壊れていったかというところは、初稿を読んだときから大号泣しました。また、第5話で有朱(吉岡里帆)が真紀とすずめの関係をぶち壊すところも本当に大好きで。そこの有朱のせりふはちょっと堅めのせりふで、「白黒はっきりつけたらだめだ」とか、「オセロみたいにひっくりかえっちゃう」とか、日常会話ではありえなさそうなせりふなのに、圧倒的なリアリティーがあるというすごさにびっくりしたんです。それこそ、坂元さんにしかかけないせりふだなと思いましたし、そのせりふを言うために吉岡さんがものすごい頑張っていたのも知っているし、その頑張りが芝居からすごく伝わってきてたので、そのシーンを撮り終えたとき、ちょっと泣きそうになりました。
4人が歌うエンディングができた経緯について教えてください
とにかく4人に歌ってほしいと思って。4人にせっかく歌ってもらうんだから、すごいかっこいいプロモーションビデオみたいなものを振り切って作ろうと思いました。結果的にすごく評判がよくて、ありがたかったです。椎名(林檎)さんは、ちょうどこちらの1話の台本ができあがったころには曲作りの佳境だったそうで、最初の企画書だけしか読まれていないのに、こんなにも作品にマッチする詩を書いてくださいました。坂元さんという人と、椎名さんという人の、思いが重なった瞬間だったのかなと勝手に思っています。
そして最終話で、劇中で4人が歌うというシーンはなかなかのウルトラCだと思ったんですが(笑)、このドラマでしかできないシーンだったと思います。素晴らしい主題歌ができて、作ってくださった椎名さんにも、歌ってくださった4人にも、いかしてくださった坂元さんにも、本当に感謝しきりで、ありがたく思っています。
最後に、佐野さんにとって「カルテット」はどんな作品になりましたか?
自分が今後これ以上、面白い作品を作れるかな?って。こんなにみんなに深く愛してもらえる作品を作れるかなとちょっと心配になっていて、燃え尽きた気もしています(笑)。この作品はこの後も何度も何度も見返す唯一のドラマになるんじゃないかなと。これからの制作人生にこの宝物を持って進んでいけば、何かに迷ったときにまた戻ってこれる、自分自身の灯台になる、そういう作品になったなと思っています。

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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