ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ドラマソング賞 受賞インタビュー

おとなの掟/Doughnuts Hole

「大人の恋はやっかいだ」などなどHPに在った言葉と、配役を目にした印象で仕上げました

「おとなの掟」が最優秀ソング賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください
ありがとうございます。身に余る光栄に存じます。しかしもちろん、真紀さん、すずめさん、家森さん、別府さんによる、ミゾミゾしい歌唱への、清い票なのだと感じて居ります。みなさんの声がこの白黒の詞曲を、鮮やかに色付けてくださいました。この方々のハーモニーが今もいとおしくて堪りません。
そして毎週毎週絶妙な場面でお使いくださって、ほんとうにありがとうございました。書き手冥利に尽きます。とりわけ最終回など。彼らがやおら唄い出された瞬間、作曲者は叫びましたよ。
「カルテット」の主題歌をご担当されるようになった経緯と、曲に込めた思いを教えてください。佐野プロデューサーから、「事前に台本を読むことなく、ドラマの世界観にぴったりのものが上がってきたことに驚いた」と聞きました。〝おとなは秘密を守る〟の1フレーズが特に、世界観を象徴していたと思いますが、作詞のときにこだわった単語、フレーズがありましたら、教えてください
「大人の恋はやっかいだ」などなどHPに在った言葉と、配役を目にした印象で仕上げました。途中、弊社へ第一話の台本をいただいたそうですが、迷うのが厭で拝読致しませんでした。ごめんなさい。
視聴者としての私が主題歌へ望むことはただ一つ。どの場面に鳴っても、響いて欲しいということ。「どのくらい深くまで人が描かれるか」と「どのくらい品が保たれるか」を見極められたなら、その交叉点に唯一のレシピが在る気がして。今回はそれに従いつつ「どの人生にも通底する業」を。
実際にDoughnuts Holeのメンバーが歌ったのを聞いたとき、PVを見たときの感想を教えてください
ご馳走さまです。ほんとうは、弦楽器を当て振りしながら尚且つリップシンクしていただきたかったです。だってこの方々ならそんな力技も可能なんですもの。それを想定して四名さま分の弦を書きました。そんな経緯と、魅力ある四重唱のおかげで、編成に関する冒険もして居ります。シングル市場に於いては破格の小編成を実現致しました。主題歌の構造自体、キャストの存在感だけに頼ってしまうという大胆な考えかたです。些細なことで破綻しかねない設計だったと思います。とにかく配役がお見事でした。
ドラマは見られましたか? もし、見られていましたら、Doughnuts Holeの4人やMommy-Dさんなどの感想を教えてください
言わずもがなです。3/21は、あれこれ考えあぐねた挙げ句、老若男女が参加するカルテット愛好会の一員として群馬で迎えました。高崎製菓方面です。聖地巡礼及び全話一気観会開催は軽井沢の桜前線に照準を定めて居ります。そう、もうじきです。anan「官能の流儀」号と公式メモリアルBOOKとカルテット全10話録画済ディスクを携え、Doughnuts Holeの残り香を探しに参ります。愛好会メンバーがちょうど「ふたりの夏物語」をメタルカセットテープにエンドレスでダビングしているころでしょう。アポロは道中その辺で買います。
カルテット

カルテット

脚本家・坂元裕二が手掛ける、大人の人間ドラマ。都内のカラオケボックスで偶然出会い、弦楽四重奏団を結成した30代の男女4人の複雑な人間模様を描く。全く性格の違う真紀(松たか子)、すずめ(満島ひかり)、司(松田龍平)、諭高(高橋一生)の4人は、司の祖父が所有する軽井沢の別荘を拠点に週末、音楽活動を行う。

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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