ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

(C)TBS

役所広司

人とのつながり、絆の大切さを感じました

役所広司様が最優秀主演男優賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください。
3カ月の撮影期間、走り続けてきたような日々でした。撮影中、視聴者の皆さんの反応が我々の撮影現場まで届き、それが大きな力になりました。本当に監督をはじめスタッフ、キャストの皆さんのお陰でこのような賞をいただけたのだと思います。感謝です。
今回の作品で、役所様が印象に残っているシーンや、忘れられないセリフなどを教えてください。
やはりドラマのスタートで銀行にマラソンシューズ開発の中止と会社のリストラを提案され、断るシーンです。そのやり取りを聞いていた社員たちが宮沢社長の思いを受け止め応援してくれる。「陸王」というドラマはあそこから始まったと思っています。セリフで忘れられないのは、社員たちに「家族同然だと思ってる」というセリフです。
こはぜ屋で働く仲間、寺尾聰さん演じる飯山との友情も見逃せない熱いシーンの連続でした。ランニングシューズの「陸王」のために頑張る登場人物たちの姿を見て、役所様が感じたことなどをお聞かせください。
一人じゃ何もできない宮沢社長ですが、仲間に恵まれて会社を立て直していきます。やはり人との繋がり、絆の大切さを感じました。
多くのエキストラの方たちを動員した大規模な駅伝のシーンも話題になりました。エキストラの方との撮影の感想をお聞かせください。
この場を借りて、たくさんのエキストラの皆さんに心からお礼を言いたいです。我々俳優より長い時間の撮影に耐えていただき本当に感謝しかありません。ありがとうございました!
今作は、最優秀作品賞、監督賞にも選出されました。なぜこれほどまでに視聴者の方に支持されたか、役所様が思われる「陸王」の魅力を教えてください。
原作、プロデューサー、脚本、監督のチームワークの素晴らしさだと思います。現場では、監督をはじめとするスタッフの雰囲気作りに俳優たちは伸び伸びと勇気を貰って仕事できたと思います。福澤(克雄)監督はスタッフ、キャストを纏めるカリスマ性があり、演出も繊細で素晴らしい監督です。そこで沢山のことを学んできた田中(健太)監督は今後ますます楽しみな監督です。
息子・大地役の山﨑賢人さん、ランナー・茂木役の竹内涼真さんの熱演にも評判が集まりました。山﨑さん、竹内さんと共演されての印象や、今掛けてみたいこと言葉などを教えてください。
二人とも素晴らしい俳優であり、礼儀正しい好青年でした。これから色んな作品、監督と出会い、益々、彼らの魅力が増していくと思います。楽しみです。今掛けてみたい言葉は、「お疲れさまでした。お二人の笑顔や何かに立ち向かう真剣な表情にたくさんの力を貰いました。ありがとう!また、いつかどこかで!」ですかね…。
最後に、改めてこれまで多くの作品に携わられている役所様にとって、「陸王」はどのような作品となりましたでしょうか?
勿論、俳優としてこの数カ月、色んなことを学んだ作品です。特に、この作品は一つの作品をチーム皆で作り上げるということを実感できた作品でした。連続ドラマ出演が久しぶりだったので、「あれ?あの〇〇のCMに出てるおじさん、俳優だったんだ!!」と若い視聴者の皆さんに認知していただいた作品と言えるかも知れません。
陸王

陸王

「半沢直樹」(2013年TBS系)の制作陣が集結し、池井戸潤の同名小説をドラマ化。創業から100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長・宮沢(役所広司)が、会社の存続を懸けてランニングシューズ開発に挑む企業再生ストーリー。資金繰りに悩む宮沢が、新規事業参入のため一世一代の勝負に出る。

第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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