ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第96回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ドラマソング賞 受賞インタビュー

Lemon/米津玄師

制作陣、キャストの皆さんの熱意に連れてきてもらえた感覚でいます

読者・TV記者・審査員、全ての投票により、「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」が、最優秀ドラマソング賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください。
ひとえに「アンナチュラル」という素晴らしいドラマがあったおかげです。制作陣、キャストの皆さんの熱意に連れてきてもらえた感覚でいます。いまだに少し不思議な感じがします。
ご自身初のドラマ主題歌でしたが、審査員からは、「ドラマのストーリーと見事にマッチしており、思わず涙がこぼれてしまった」という感想もありました。ドラマと、ラストに流れる歌のコラボレーションを見て、感じられたことをお聞かせください。
テレビドラマの主題歌を担当させていただくのは初めての経験だったので、勝手が分からず苦心するところもあったのですが、毎度「ここしかない」としか思えないようなタイミングで流してもらえて、それにより曲がいっそう美しいものになったことには感動しました。
ドラマの脚本を読まれてから今回の楽曲を作られたとお聞きしました。「恋人を亡くした中堂(井浦新さん)の悲しみの心が描かれていたのでは」という意見もありましたが、いかがでしょうか。
中堂の心境を表現しよう、という意識はありませんでした。ドラマのストーリーに寄り添いすぎるのも良くないと思ったので、個人的な体験や記憶を元に書くことを意識しました。結果的に中堂とリンクする部分が大きかったのは、死や別れは普遍的なものだからだと思います。
今回、作詞をされた際、こだわった単語やフレーズなどがありましたら、お聞かせください。
「胸に残り離れない苦いレモンの匂い」という一節は、特に思考を巡らさずになんとなく出てきた言葉でした。しかし、今思うとこの一節が「Lemon」においてもっとも大切なものだったと思います。
最後に、視聴者・読者の方々へ、メッセージをお願いいたします。
個人的な記憶が、「アンナチュラル」という素晴らしいドラマによって自分の想像を超えるほどたくさんの人たちに届くものになりました。ドラマとともに、末長く愛されるものになって欲しいと思っています。
アンナチュラル

アンナチュラル

野木亜紀子のオリジナル脚本を、石原さとみ主演でドラマ化。不自然死究明研究所(UDIラボ)で、日々運ばれてくる“不自然な遺体”の死因究明に奮闘する人々の姿を描く。UDIラボの法医解剖医・ミコトを石原、同・解剖医の中堂を井浦新、記録員の久部を窪田正孝、臨床検査技師を市川実日子、所長を松重豊が演じる。

第96回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

【PR】お知らせ