現在放送中の“オトナの土ドラ”「真昼の悪魔」(毎週土曜夜11:40-0:35フジテレビ系)で、優秀な美人外科医でありながら無道徳な反面を持つ主人公・大河内葉子を演じている田中麗奈が、今作の印象や自身の役どころなどを語った。
――今作は遠藤周作さんの同名小説が原作ですが、実際に読まれていかがでしたか?
原作はとても面白くて、スリルがずっと続いていて、最後まで飽きずに読むことができました。
葉子という人間には天使と悪魔が共存しているんです。信用のある医師という面では天使のような部分があるんですけど、ただ、心の中に天使とは違う彼女が確実に存在しています。
――具体的に、葉子はどんな医師なのでしょうか?
葉子は、自分が医師らしからぬことをした時に、自分自身がどういう感情になるのだろう、というところに好奇心を持っている感じですね。良心の呵責(かしゃく)を感じることがないんです。
――そんな、天使の部分と悪魔の部分が共存している葉子をどう演じていきたいですか?
“ひっそりとホコリの様にたまっていく悪”というのが今回のテーマにもあるんですが、「医師として信頼されている素晴らしい人」という光が強ければ強いほど、どんどん陰の黒い部分が大きくなっていくんです。そんな、彼女の二面性をしっかりと演じていきたいです。
――爽やかなイメージの田中さんですが、葉子のようなキャラクターを演じるに当たり、視聴者もギャップを感じる意外性のある役を演じるのは楽しいですか?
やっぱりやりがいは感じています。別人格を演じられるのは楽しいですし。私自身、葉子というギャップのあるャラクターにすごく興味があるので、好奇心をもって演じていきたいです。
――ちなみに、田中さんが思うご自身の“悪魔チック”な面はありますか?
忙しくて余裕が無くなってくると、穏やかじゃない自分がふわっと湧いてくるんだと思ったことはありますね(笑)。
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
大河内葉子に引き寄せられた一人として、この役を演じたいと思いました。誰の心にも潜む悪魔、それを追い求める葉子の姿を通して、誰もが楽しめる心理サスペンスをお届けしたいと思います。
毎週土曜夜11:40-0:35
フジテレビ系で放送