山崎育三郎「音楽は、言葉を超えて伝わる」
――第13週では、事務所の後輩の古川雄大さんとの共演もありましたが、いかがでしたか?
とても安心感がありました。そのため、第13週「スター発掘オーディション!」の撮影の際も、台本にないアドリブを交えた演技ができました。
――これまで、おでん屋、割烹着といったさまざまな衣装の久志も楽しめました。
もう何でもこい!という感じで、何が来てもすっとその世界に入っていけるのが久志です。逆にこの衣装はちょっと、、って思う衣装にも挑戦してみたいですね(笑)
――12月には、森山直太朗さんが書き下ろした新曲を出されますが、その経緯を教えてください
撮影現場で音楽の話をする機会があり、直太朗さんが「育三郎くんの曲のイメージ湧くんだよね」と言ってくださったところから始まりました。直太朗さんは、青春時代からの憧れの方なので「改めて、楽曲を書いてください」とお願いをしました。
実は9曲くらい書いてくださっていて、聞かせていただく中で「これだ!」と思った曲があり、そちらを選ばせていただきました。
その曲を聴いていると、劇中の久志と亡くなった藤堂先生が重なる部分があって。自分にとって大切な誰かを失ってしまって、前に進めない自分がいるけれど、それでも別れを受け入れて前に進んでいく。そういったところで、今回の新曲とドラマの描写が重なりました。
――最後に読者の方へのメッセージをお願いします
この作品の中で、音楽が言葉を超えて伝わるシーンがいくつもあると思います。「栄冠は君に輝く」を歌唱したシーンでは、「ありがとう」「ごめんね」という久志の気持ちが、裕一に伝わっていたと思います。
僕自身、「エール」を通じて、改めて音楽の持つ力というものを感じられました。この素晴らしさが皆さんにも届いていたらうれしいです。
●撮り下ろし写真:ヘアメイク=高橋幸一(Nestation)、スタイリング=阿部一輝