<エール>「どうせ私には…」古川琴音“華”の葛藤に共感!実年齢に「女優さんってすごい」の声も
連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)で、古山裕一(窪田正孝)&音(二階堂ふみ)夫婦の娘・華(古川琴音)は目下、思春期の悩みの真っただ中。11月3 日放送の第102回では将来への不安や葛藤を爆発させ、注目を集めた。(以下、一部ネタバレが含まれます)
「やりたいことがないとだめなの?」
音がオペラのオーディションに挑戦中の第21週「夢のつづきに」(11月2日[月]~11月6日[金])。戦後日本にまったく新しい価値観が流れ込む日々の中、裕一たちの周りには穏やかな日常が戻っていた。
「栄冠は君に輝く」を作曲したことで裕一はさらなる名声を得、音もふたたび夢に挑戦する日々。そんな中、華はひとり取り残されたような感情を抱いていた。
片思い相手の渉(伊藤あさひ)に「すごいね。お父さんは天才作曲家、お母さんはオペラ歌手。華さんはやらないの?音楽」と無邪気に問いかけられ、家では音に「華もやりたいことがあるならどんどんやりなさい」と言われ…。
音の一言をきっかけに、“やりたいこと”が見つけられないながらも母を支えようとけなげに頑張っていた華は、たまっていた感情を爆発させた。
「どうせ私には何もないよ」「やりたいことがないとだめなの?目標あるのがそんなに偉いの?」「お母さん、私の気持ち全然わかってない」
戦争が終わり、急激に新しい価値観が流れ込み人々の考え方や生活が目まぐるしく変わっていったこの時期。女性の社会進出が叫ばれるようになり、華の世代は、戦前の女性たちとはまったく異なる悩みに直面していた。
家を飛び出した華は、伯母・吟(松井玲奈)のもとを訪ねて「最近、自分がダメな人間に思えてきちゃって。私にはお父さんみたいな才能もないし、お母さんや渉さんみたいな目標もないし、好きなものもわかんないし何がやりたいのかもわかんない」と打ち明けた。