窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。WEBザテレビジョンでは、劇作家・池田二郎を演じる北村有起哉にインタビューを実施。役に対する思いや、撮影エピソードなどを聞いた。
同ドラマは、「栄冠は君に輝く~全国高等学校野球大会の歌~」など数々の名曲を生み出してきた昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く物語。
第19週(10月19日~10月23日)で登場した池田は、戦争での出来事が頭の中を巡り、曲を作ることができなくなってしまっていた裕一(窪田)にラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽や、「長崎の鐘」の作曲を依頼。裕一を再び音楽の道へと導いた。
11月16日の放送では、裕一と池田がタッグを組み、大ヒット作品であるラジオドラマ「君の名は」が誕生するまでの過程が描かれた。
北村有起哉インタビュー
――オファーを受けた時の感想を教えてください。
窪田正孝くんと去年舞台で共演していた時に今回の朝ドラについて話を聞き、「久しぶりに男の人が主役の朝ドラなんだ」と楽しみにしていて、第1話から見ていました。そのため、お話をいただいた時は、窪田くんと一緒にやれるならどんな役でも出てみたいと思い、即答で「やらせていただきます」とお伝えしました。
菊田一夫さんがモデルの役だということには驚いてしまいましたが...。演劇人にとっては大変なビッグな方ですからね。
――役を演じるにあたって意識していることを教えてください。
戦時中の物語を経て、戦後から登場する役どころということで、暗いムードをガラッと変えられるように、希望を少しでも見出せるように全く違う生命体がやって来て、違う物語が始まるくらいの勢いで取り組もうと決めました。
ただ、戦後皆が苦しんでいる中で浮いた存在にならないように、軽く見えないように、そこは意識して演じました。
――第19週で、戦後傷ついている裕一を立ち直らせるきっかけを作った池田ですが、どのような気持ちで裕一に曲作りのオファーをしに行っていたと思いますか?
裕一が負のオーラをまとっていたとしたら、それに巻き込まれないようにしようと決めていました。こっちはこっちの勝手な感じでいく、同情しない、前に進めなくなるから。そのため、あえて強引に雑にいこうって決めました。
彼をはげますために向かったのではない、いい作品を作りたい、だから君が必要なんだというシンプルな思いがあったのだと思います。