福山雅治、デビュー30周年も“貪欲”に活動「お呼びいただける作品をずっと待っております」
濱田「見ていただけたら笑ってもらえるんじゃないかなって」
一方、濱田岳は「いやぁ、なんともお恥ずかしいですね。監督をはじめ、われわれ、小さな家族のひと夏の思いが、世界を変えてしまうような渦を乗り越えて9月11日に公開できたこと。それは本当に奇跡のようなことで、夢のような時間でした。俳優をやっていてこんな幸せなことがあるんだなって、あんな役だけど(笑)」と、作品と役柄への愛情を感じさせるコメントを。
さらに「本編で、全裸に近い状態で子どもの前で妻に怒鳴られるというシーンがありまして、それでも心が折れない、響かない役をやりました。見ていただけたら笑ってもらえるんじゃないかなって思います」と観客に見どころを伝えた。
最後は「徒然なるままに頑張っていこうと思います。皆様に応援していただけるような作品作りを頑張っていきたいと思います」と抱負を語った。
「his」に出演した宮沢氷魚は、本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優に贈られる「最優秀新進男優賞」を受賞。
「役者を始めて3年近くたつんですけども、賞を頂くのは初めてなので、一生忘れないと思います。この3年間に出会った作品、監督、キャスト、皆さんに感謝したいと思います」と初受賞の喜びを表した。
「初主演映画ということでプレッシャーはあったんですけど、藤原季節くんにすごく助けられて、楽しい作品になりました。季節くんとは白川で撮ったんですけど、10日間一緒に共同生活を送りました。本当に変わってる子で(笑)、10日間白川に行くって本人も知ってるんですけど、Tシャツ一枚と下着一枚ぐらいしか持ってきてなくて、『ごめん、氷魚、タオル貸して』っていうところから始まった関係なので、季節くんの自分を開いて僕を受け入れてくれたところに感謝しています。季節くんじゃなければこの作品は成立しなかったと思います」と共演者への感謝の気持ちも伝えた。
今後チャレンジしてみたい役については「サイコパスというか、飛んでる役をやってみたい」と語った。
「サヨナラまでの30分」「思い、思われ、ふり、ふられ」「影踏み」などに出演した北村匠海にも「最優秀新進男優賞」が贈られた。
残念ながらスケジュールの都合で欠席となった北村だが、「皆さん、こんにちは、北村匠海です。新進男優賞ということで、名誉ある章を頂いてうれしく思います。いろんなことが1年間で起こりますが、とにかく今はエンタメや映画という世界で、とにかく前に進んでいるような作品を打ち出したり、盛り上げていくしかないと僕自身思っています。そこに少しでも関われているのであればうれしいと思いますし、新進という言葉が似合う俳優として2021年も頑張っていきたいと思います!」とビデオメッセージで気持ちを伝えた。
◆取材・文・撮影=田中隆信