![川島海荷と新井郁(写真左から)がインタビューに応じた](https://thetv.jp/i/nw/1012559/10106110.jpg?w=1284)
――今回の二人芝居は、川島さんから声を掛けたんですよね?
川島海荷:以前から「何かお仕事を一緒にできたらいいね」って話していました。自分たちで企画を立てるというところまでは考えていなかったんですけど、なぜかふとやってみたくなったんです。
新井郁:(コロナ禍の)2020年だからこそなのかなという感じなんです。スケジュール的にも先が見えない今だからこそ自分たちで動いたら初めての挑戦でもありますし、分からないことは何でも聞けるのかなって。
最初の一歩を踏み出すいいタイミングかもしれないし、今しかできないことだなと思いました。
川島:他の俳優さんたちがリモートでお芝居をしている作品を見せていただいて、どんどん時代に合わせて自分たちがやりたいことを発信しているんだなと思ったんです。私も娯楽が好きで映画や舞台をよく見ているので、そういう楽しみがなくなってしまうのは嫌だなって。
私自身も人前に出るお仕事をしているからこそ何かを発信したかったし、頑張っている周りの環境に感化された部分があります。今だからこそ私にも何かできるのかなと思ったのがきっかけでした。
――そもそもなんですけど、お二人が仲良くなったきっかけは?
川島:私があられちゃん(新井のこと)の、あっ、プライベートではこう呼んでいるんですけど(笑)、彼女の舞台を見に行かせてもらったんです。
新井:共通の知り合いがいまして、その人と一緒に見に来てくれたんです。
川島:その時にすごくかわいい女性だなと思って。仲良くなりたいですって、すぐにアプローチしました(笑)。
新井:そういう出会いがあって、いろいろ話をしていくうちに何となく似ているところがあるような気がしたんです。大勢の飲み会だと隅っこにいるようなタイプで、お互いそんなに社交的ではないのかな…と(苦笑)。
川島:確かにそうかも。
新井:海荷は昔からこの業界にいて、私は1度社会人を経験してからお芝居の世界に入ってきたという環境の違いはありますが、同じような悩みを持っていると感じたんです。
――どんな悩みですか?
新井:将来に対する不安とか?(笑)
川島:そうだね(笑)。
新井:いろいろ立場は違うかもしれないけど、仲良くなれそうだなと思いました。
――タイトルの「PINT(ピント)」からはどんな印象を受けましたか?
川島:絶妙に私たちの関係性を表しているのかなって思いました。
新井:脚本と演出を担当されているオークラさんと海荷の3人で何回か食事をしたんですけど、その時にオークラさんが私たちの会話を聞いたり、関係性を見ていたんです。だから、このタイトルはズバリという感じでした。
川島:別にピントが合ってるとも合わないとも言わないけど、ちょっとズレているのかなって思う部分はあるかも(笑)。
新井:別の知り合いから「何でそこがつながっているの?」とか「何で仲が良いの?」って言われることがちょいちょいある(笑)。
川島:私たちの関係性にしっくりくるタイトルだったのでワクワクしました。
新井:私が海荷に対してうらやましいな、いいなと思っているように、海荷も私に対して同じ思いを抱いていたりして。合っているようで合っていない感じが何だか心地よいので、このタイトルを聞いた時に海荷と仲が良い理由が分かったような気がしました。
12月3日(木)~6日(日)
東京・浅草九劇にて上演
出演:川島海荷、新井郁
作・演出:オークラ