北村一輝、西島秀俊は「一緒に作品を作る仲間として最高」ドラマの見どころを語る<ノースライト インタビュー>
北村一輝「距離がぐっと縮まった印象です」
――撮影を終えられて、印象に残っていることなどはありますか?
キャストの西島秀俊さんを始め、宮沢りえさん、多彩な方々が出演されていて、皆さん共演したいと思っていた俳優さんでしたし、とても安心して取り組めました。
体全部で脚本を受け止めていると言いますか、打ち合わせのときや、本読みが終わって帰るまでも、脚本に描かれていない部分、例えば青瀬とゆかりはなぜ離婚したのか、岡嶋の青瀬への思い、家族への思いなどバックボーンまで話し合ったのが印象に残っています。
――北村さんが演じられた、岡嶋はどのような人物ですか。
一言では言えないのですが、ただ“人間”ということですね。どこにでもいるような人物です。みんなそれぞれ生きていく中で問題を抱えている。岡嶋もそうですが、青瀬も問題を抱えていて、それをゆっくりノースライトのように時間をかけて取り戻していく、一生懸命再生していく…。
でも、その大変な一面をみんないちいち表に出さないじゃないですか。例えば失恋したからといって、仕事場で出すこともないですし、家族の間でいろいろなことがあっても、何とか前向きに解決しようと考える。その人間だれしもが持っている力強さを演じる上で大事にしたいなと思いました。
――青瀬を演じられた、西島秀俊さんの印象はいかがでしょうか。
西島さんとはずっと共演してみたいと思っていましたので、とても楽しみでした。演じてみて、本当に楽しかったですし、一緒に作品を作る仲間として最高でした。
青瀬と岡嶋は、大学の同期で今は建築会社で一緒に働く同僚という関係ですが、学生の時の友達との空気や間合いってあるじゃないですか。その距離感というのは、決して社会に出てから作れるものではなくて…。そういう空気感を出したいなと思い、少しでも良い雰囲気になるようにと空いている時間には2人でたくさん話しました。
ドラマのこともそうですが、お互いのプライベートなことも話ながら…距離がぐっと縮まった印象です。話していて一番感じたのは、僕たちはこのドラマのことがすごく好きで、良い作品を作りたいという思いがあるということでしたね。
12月12日(土)、12月19日(土)夜9:00-10:13
NHK総合ほかにて放送
原作=横山秀夫『ノースライト』
脚本=大森寿美男
音楽=稲本響
出演=西島秀俊、北村一輝、田中麗奈、伊藤淳史、林泰文 / 寺脇康文、宮沢りえほか
制作統括=佐野元彦(NHKエンタープライズ)、長谷川晴彦(ロボット)、訓覇圭(NHK)
演出=笠浦友愛(NHKエンタープライズ)