工藤遥、初の時代劇で新境地!「今回はいい家育ちのお嬢様なので、しっとりと(笑)」
あんなにいい先生はいないなと今でも思っています
――工藤さん自身、子どもたちにとっての雪のように、自分と真剣に向き合ってくれた先生や大人はいましたか?
私は中学生のときにはすでに今のお仕事をしていたんですけど、そのときは子どもが仕事をするのにあまり賛成ではない先生方が多くて。その中で、私が中学1年生のときの担任の先生が「(中学の)3年間、この子の面倒は私が面倒を見ます!」と宣言してくださったんです。その言葉通り、私が仕事の都合で参加できない行事でも、ちょこっとだけ絡める瞬間を作ってくださったりして、本当に3年間面倒を見ていただきました。なので、その先生には感謝していますし、あんなにいい先生はいないなと今でも思っています。今回、雪を演じるにあたっても、その先生のことを思い浮かべているところがありました。
――今作には、主演の井上真央さんはもちろん、夏木マリさん、室井滋さんら実力派&ベテランの女優さんばかり。緊張はしませんでしたか?
もちろん、緊張しましたし、最初はどうしていいのかわかりませんでした。でも、皆さんが本当に仲良くて、撮影の合間にもワイワイされているんですよね。その場に私が居合わせると、すぐに仲間に入れてくださって、すごく優しくしていただきました。そのうえで、お芝居の場では年齢も芸歴も関係なく真剣に向き合ってくださり、井上さんから最後に「また一緒にやろうね」という声をかけていただいたときは本当にうれしかったです。そのために頑張ろうと思ったし、また新しい目標ができました。
――女優としての目標がさらに増えたということですね。
まさにそうです。これまでもいろんな経験をさせていただいてきましたが、今回共演させていただいたみなさんのように、ちゃんとその役として、その場に立っていられる女優さんになりたいと改めて思いました。とても貴重な経験をさせていただけたと思っています。