テレビ東京系ほかにて放送中の深夜ドラマ「土曜ドラマ24『銀と金』」(毎週土曜夜0:20-0:50)が、金に対する人間の欲や駆け引きをリアルに描き、話題を呼んでいる。メインキャストの中でもひときわ異彩を放つのが、村上淳演じる元検事の船田。主人公・森田(池松壮亮)を陰ながら見守り、時には手助けする役どころだ。
村上は、同ドラマ以外にも「ドラマ24『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか)、「山田孝之のカンヌ映画祭」(毎週金曜夜0:52-1:23)と今クールのテレ東の深夜番組を3つ掛け持ちしている。
――テレ東の深夜3作品に出演。まさに“バイプレイヤー”ですね。
「銀と金」は元検事の船田という役どころですが、「バイプレイヤーズ」に関しては本人役なんです。擬似的に自分を経験できましたね。
――本人役の難しさはありましたか?
ないですよ。だって、例えばもし作り込んだ“村上淳役”だとしても、視聴者の皆さんに「村上さんってこんな人なんだ」って思い込まれる恐ろしさが僕にはないですから。役のイメージをどう持たれてもうれしいし、全て引き受けるのが俳優だと思うので。
ちなみに「バイプレイヤーズ」は出演を懇願したんですよ。頼むから出してくれませんかって。出演がかなって、もし“俳優をやめたい”ってあの6人に言ったら、止められるのかどう思われるのか、という設定を考え、プロデューサーの方にプレゼンしましたもの。
「カンヌ映画祭」では歌ってしまって。流れで。下手くそだからカットされてるかもしれませんけど(笑)。
――現場の楽しい雰囲気が伝わります(笑)。さて、村上さんにとっての“テレビ東京の深夜ドラマ”ってどんなイメージでしょうか?
テレ東は今、抜群に面白いですよ。僕の中で今一番面白いのが“テレ東の深夜ドラマ”。何か起こしてやろうぜっていう気合と、テレ東だからできることというよりは、“テレ東”という存在そのものをみんなが楽しんでいる。
メジャー志向でない真剣な遊びを極めているから、可能性が未知数なんですよ。だって、今スクリーンでも、「バイプレイヤーズ」の6人が同じフレームに入るってどう考えてもないですよ。よくぞやってくれました!って思いませんか?
「銀と金」も「バイプレイヤーズ」も「カンヌ映画祭」も一つ一つが出たい作品だったんですよ。テレ東深夜が、今一番“リアル”を描いている。
テレ東って正直、“朝ドラ”とか“月9”とか切り札がないでしょう。でもそういった強烈な何かがないところがいい方向に作用しているように思うんです。みんなが何か面白いものを求めている中で、「これも面白いね」って作品を作り出せるように思います。これからもっともっと、機会があれば“テレ東の深夜ドラマ”を追求したいですね。プロデューサーと組んで、見た人の幅が広がるような作品を作ってみたいという野心はあります。
毎週土曜夜0:20-0:50
テレビ東京系ほかで放送
「ドラマ24『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』」
毎週金曜夜0:12-0:52ほか
テレビ東京系で放送
「山田孝之のカンヌ映画祭」
毎週金曜夜0:52-1:23
テレビ東京ほかで放送